ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

鍋の雑炊を作るとき、ご飯を洗う理由

鍋をたっぷり堪能したあとは、ご飯を入れて雑炊を楽しみたいですよね。おいしいだしを吸い込んだ雑炊は、最高のご馳走になります。でもそのときに入れるご飯は、洗ったものと洗わないもので、なにか違いがあるのでしょうか?

ご飯を洗う理由は「ぬめりとり」

シメのご飯を洗うか洗わないかは、好みによって大きく分かれるところ。ご飯を洗うと「ぬめり」がなくなり、洗わないご飯よりもサラサラとした雑炊ができあがります。さらに、この「ぬめり」の膜を取ることによって、ご飯にしっかりと味が染み込むというメリットがありますよ。

洗わなくてもおいしい。

一方ご飯を洗わずに雑炊を作る場合、トロトロとした食感に仕上がります。「ぬめり」が残る分、味の染み込む度合いは劣りますが、鍋の具やスープとの一体感は強くなり、絡みが良くなりますよ。

鍋の雑炊アイデアレシピ5選

1. とろとろ。温泉湯豆腐鍋の雑炊

温泉湯豆腐鍋のシメには、ご飯を洗って加えて雑炊を作りましょう。豆腐が溶ろけて豆乳のようになり、ご飯にしっかりと絡みつきますよ。具材を食べるときに使うポン酢やごまだれを加え、好みの味わいで楽しめるのがGOOD。

2. 子どもも喜ぶ。トマトすき焼きのチーズ雑炊

すき焼きにトマトを加えると、トマトの酸味と甘味がほどよく絡み合い奥深い味わいになりおすすめ。トマトすき焼きのシメには、ご飯と卵、チーズを加えてとろ〜り溶ろける雑炊を作ってみませんか。まるでリゾットのような旨味たっぷりの味わいで、子どもも大人も大喜びですよ。

3. 上品な味。鶏鍋で作る酒粕湯葉雑炊

鶏肉を存分に楽しめる鶏鍋を楽しんでから、酒粕や白味噌などを加えると風味のよいスープに仕上がります。ご飯をささっと洗って、湯葉と共に加えれば、しっかりと鶏と酒粕の味が染み込む雑炊のできあがり。酒粕でポカポカ体が温まりますよ。
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