コツ・ポイント

上手に巻くために覚えておくこと

  1. 事前の準備が大切
  2. 生地の作り方と巻き方には相性の良い組み合わせがある
  3. 手前はクリームたっぷり、巻き終わりは薄めに塗る
  4. 巻きはじめに切り込みを入れる
  5. 断面が美しくなるよう具材の配置を考える
  6. 定規を使って均等な太さに巻く

事前の準備で良い仕上がりに

Photo by ヤマモトマコ

ロールケーキに限らずですが、お菓子作りは準備をしっかりして挑みましょう。必要な道具をすぐ手に取れる場所にセットしておいたり、材料を先にすべて計量しておいたりするだけでも、かなり落ち着いて作業できるはず。

行き当たりばったりで始めず、必要な道具や手順を最初にしっかり確認してからスタートすることが大切です。

生地が割れる・剥がれるなどの失敗を防ぐには

生地の作り方と巻き方の種類には相性の良い組み合わせがあります。弾力があり、しなやかな別立て生地は割れにくく「外巻き」向き。一方、ふわふわでボリュームのある共立て生地の焼き目は割れやすいので、やわらかいスポンジ側が外になる「内巻き」に向いています。

同様に生地の表面がはがれにくい別立て生地はやはり「外巻き」向き、焼き目が厚くはがれやすい共立て生地は「内巻き」にしておくほうが安心。もし共立て生地を「外巻き」したい場合は、泣かない粉糖(プードルデコール)を焼き目に振っておくと、はがれにくいですよ。

生地の特徴によって適切な巻き方を選んでいくことが、巻き方のコツを身に付けるのと同じくらい大切といえるでしょう。

手前はクリームたっぷり、巻き終わりは薄めに塗る

手前をクリームたっぷりにすることで、ロールケーキの芯の部分がしっかりでき、丸くきれいな形に巻き上がります。

また、フルーツが入る入らないにかかわらず、ロールを巻くにつれてクリームは少しずつ奥へ奥へと移動させましょう。巻き終わりのクリームを薄めにすれば、移動したクリームがはみ出すことを防止できます。

巻きはじめに切り込みを入れる

Photo by ヤマモトマコ

別立てのしなやかな生地を巻くときは必要ありませんが、ボリュームのある共立て生地を巻くときは、ロールの内側になる面に「の」の字のガイドラインとして、薄く切り込みを入れると割れにくくなります。

切り込みを入れる箇所は写真の点線部分。巻き始めから3分の1程度の、「の」の字になるあたりです。ただし切り込みが深すぎると、今度は切り込みが入っている部分に負荷がかかって割れやすくなるので注意してくださいね。

フルーツロールケーキは具材の配置がポイント

フルーツロールは断面が命。どこを切ってもしっかりフルーツが見えるように、まずはすき間なく並べましょう。いちごをロールケーキの芯にする場合、ほかのフルーツはロールケーキの半分から奥側に配置すると、「の」の字部分になるいちごにぶつかりにくく巻きやすいですよ。

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