ライター : ささき ゆい

野菜ソムリエ

ゴーヤをおいしく食べるコツは下ごしらえにあり!

ゴーヤといえば、苦いというイメージが強いのではないでしょうか。実はこの苦味の成分は「モモルデシン」といわれる抗酸化作用をもつ栄養成分のひとつで、特に人間の舌では苦味を感じやすいといわれています。

ゴーヤの苦味は下ごしらえがきちんとされていないと強く出たり食べづらくなってしまったりします。そのため、ゴーヤをおいしく食べるために下ごしらえはとても重要。簡単な下ごしらえ方法で苦味を抑えることができますよ。(※1)

下ごしらえなしで食べられるの?

ゴーヤの苦味を楽しみたいという人は下ごしらえなしでも食べることができます。油で加熱調理し、しっかりと味付けをするゴーヤチャンプルーがおすすめです。このときにゴーヤをなるべく薄く切ることで、苦味を和らげ、食べやすくなりますよ。

ゴーヤの下ごしらえ方法

1.縦半分に切る

ゴーヤを縦半分に切った様子

Photo by ささき ゆい

ゴーヤの両端を切り落とし、縦半分に切ります。

2.スプーンでワタを取り除く

ゴーヤのワタをスプーンで取る様子

Photo by ささき ゆい

スプーンですくい、ワタを軽く取り除きます。

3.薄切りにする

ゴーヤの薄切りが何枚も並んでいる

Photo by ささき ゆい

ゴーヤを薄く切ると苦味が抑えられます。

4.塩、砂糖で揉む

ゴーヤに塩、砂糖を加える様子

Photo by ささき ゆい

ゴーヤ1本に対して塩小さじ1/2杯、砂糖小さじ1杯を加え軽く揉みこみ、10分ほど置きます。

5.水気を切る

ゴーヤから水分が出ている様子

Photo by ささき ゆい

ゴーヤから出た水分を捨てます。 塩揉み後は水で洗い流さなくて大丈夫です。簡単な下ごしらえで苦味が取れるだけでなく、下味も付いているのでこのまま調理に使えます。

下ごしらえのコツ

ワタはしっかり取らなくてOK

苦味の原因といわれることが多いワタがですが、実はワタにはほとんど苦味がないのです。ワタの底を軽くスプーンですくい、しっかり取らなくても大丈夫。ゴーヤのワタは実の部分に比べ、圧倒的に苦味が少なく栄養価があるため、残すくらいの取り方でも十分です。

塩揉みで苦味を抜く

ゴーヤを塩揉みすると細胞を壊し、水分と一緒に苦味成分が出てくるため苦味が和らぐといわれてます。塩揉みをするとゴーヤ自体に味が付くので、下味をせずに調理に使えて便利です。塩には殺菌効果があるのでゴーヤの不要な汚れや菌も一緒に流してくれますよ。

ゆでてさらに食べやすく

下ごしらえしても苦味を強く感じる方は、塩揉みで苦味を抜いたあと、沸騰したお湯で湯通しするか1~2分ゆでましょう。ゴーヤの苦味成分である「モモルデシン」は水溶性のため、ゆでることでさらに苦味が和らぎ、食べやすくなりますよ。(※2)

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