ライター : macaroni 編集部

体にやさしい三日とろろで、正月疲れを解消!

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

お正月も三日目になると、ごちそうを食べたり、お酒を楽しんだりすることが続き、なんとなく体に疲れを感じるかもしれません。そんなとき、三日とろろはいかがでしょう。

三日とろろとは、北関東や東北地方に伝わる、お正月の三日目に、とろろご飯やとろろ汁を食べる風習のこと。

この三日とろろを、余りがちな餅を使って作ってみましょう。レシピを教えてくれたのは、和食の匠・野﨑洋光さん。

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南麻布「分とく山(わけとくやま)」総料理長/野﨑 洋光 福島県生まれ。武蔵野栄養専門学校を卒業後、東京グランドホテルの和食部、八芳園を経て、西麻布「とく山」料理長に就任。その後、南麻布「分とく山」のオープンと共に総料理長に就任し、現在は、グループ店を含む5店舗を統括。調理科学や栄養学にのっとった理論的な料理法に基づく、わかりやすい和食を提唱している

そもそも三日とろろって、どんな料理?

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古くから滋養強壮に効果があるといわれている山芋。とろろにして食べることで、無病息災を祈願する意味があると言われています。

福島県出身の野﨑さんには、子どもの頃、お正月料理としてとろろ料理を食べた思い出があるそうです。

山芋は胃にやさしく、消化を助ける効果があると言われています。正月の間、お酒を飲んだり、味の濃い料理を食べたりしますから、とろろを食べることで疲れた胃を助けて、体のバランスをとることができます。昔ながらの養生食なんですよ」

先人の知恵が詰まった料理、三日とろろ。体にやさしい、縁起物の料理を作ってみましょう。

野﨑さん直伝!餅の三日とろろレシピ

野﨑さんが教えてくれるのは、材料も作り方も実にシンプル。ちょっとしたひと手間で、ワンランク上のおいしさになります。

この記事では餅を使ったレシピと、簡単アレンジ術をご紹介。

材料(2人分)

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・長芋……1/2本
・餅……2個
・豆腐……1丁
・しょうゆ……適量
・刻みねぎ……適量

山芋には長芋や大和芋などの種類がありますが、今回は手に入りやすい長芋を使います。

作り方

1. 長芋の皮を厚めにむき、すり鉢ですりおろす

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真っ白なとろろを作るために皮は厚めにむきます。最近の長芋は品種改良されているため、すぐに食べるなら、アク抜きの必要はありません。

皮をむいた長芋をすり鉢の内側に当てて、すりおろします。

「ポイントは、おろし金ではなくすり鉢を使うこと。なめらかな食感のとろろになりますよ」

2. おろした山芋をすりこ木でする

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すりおろしたとろろを、さらにすりこぎですります。

「混ぜるときは、空気を含ませるように!このひと手間で、とろろが見違えるようにふんわり仕上がります」

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