ライター : macaroni 編集部

小堀紀代美さんに教わる、簡単カジュアルおせち

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

12月になり、年末年始が近づいてきました。早くもお正月に食べるおせち料理の準備に意識が向きはじめている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その年の健康や飛躍を願って食べる縁起物のおせちは、力を入れたいと思いつつも、年末の忙しい最中に準備するのは思いのほか大変ですよね。

そこで今回の連載では、お正月の当日でも手早く作れるおめでたいメニューを、料理家の小堀紀代美さんに教えてもらいました。どれもお酒を飲みながら作れちゃうほど、簡単なレシピばかり!「今年はカジュアルにおせちを楽しみたい」という方にもおすすめですよ。

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

料理家/小堀紀代美さん 人気料理店「LIKE LIKE KITCHEN(ライクライクキッチン)」のオーナー兼料理人を務めたあと、同名の料理教室をスタート。旅の記憶や実体験をもとにしたレシピが好評で、予約の取りにくい料理教室として有名。著書に『ライクライクキッチンの旅する味 予約のとれない料理教室レッスンノート』(主婦の友社)
旬の食材を活かし、ご家庭でも真似しやすいセンスのよい料理が評判の小堀紀代美さん。お正月は、簡単メニューでおせち気分を味わっていると言います。

「以前は義理の母とともに本格的なおせちを作っていましたが、最近はお重に詰めずに松前漬けやなますなどの一品料理をいくつか用意してお酒を飲みながら楽しんでいます。ほかには日常作っているレシピの具材をお正月仕様にアレンジすることが多いですね。

今回の連載でご紹介するレシピも、普段よく作るメニューをもとに考えました。えびやごぼうなど縁起のよい食材を使ったり、色味の鮮やかな材料を加えたりするだけで一気にお正月らしい見た目になって、お祝い気分が高まりますよ」

ハレの日にぴったり!スモークサーモンのライスサラダ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:20分
「このライスサラダはごはんが余ったときに活用しているレシピのひとつです。ポイントは冷ごはんを使うところ。温かいごはんに冷たい調味料を加えると粘り気が出てしまうので、じつは冷ごはんを使ったほうが食感よく仕上がるんです。

具材は子孫繁栄や出世などの意味をもつ鮭をチョイス。スモークサーモンを入れるとほどよい塩味が加わり、調味料を多く使わなくても味付けが決まりやすくなります。クリームチーズの旨味が利いて、お酒との相性も抜群です。

今回はお正月らしくゆずを使いましたが、レモン汁でもスモークサーモンと合いやすいのでおすすめ。ちらしずしのように具材を飾り付けるのでなく、混ぜ込んでしまうので気軽に作れますよ」

材料(作りやすい分量)

・ごはん……400g
a. ゆず果汁……大さじ2~3杯
a. 米酢……大さじ1杯
a. オリーブオイル……大さじ3杯
・スモークサーモン……8切れ(80g)
・クリームチーズ……50g
・赤玉ねぎ……1/4個
・ラディッシュ……3〜4個
・ケイパー……小さじ2杯
・ゆずの皮……適量
・ディル……適量
・スプラウト、かいわれ大根など……適量
・いくら……お好みで

下準備

・クリームチーズは角切りにし、赤玉ねぎとラディッシュを薄切りにする
・ゆずの皮を千切りにする

作り方

1. ごはんに(a)を混ぜ込む

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

ごはんに(a)を加えて、よく混ぜ合わせます。

「冷やごはんは温めなくてOK! 調味料を加えたら、固まったごはんをしゃもじやスプーンで崩すように混ぜ合わせましょう。ゆずの華やかな香りと上品な酸味で、お正月らしい仕上がりになりますよ。

ゆずの代わりにレモン果汁を使う場合は、米酢の量を減らしましょう。レモンはゆずより酸味が強いので、調節したほうが味がまとまります」

2. 具材を加える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

スモークサーモン、クリームチーズ、赤玉ねぎ、ラディッシュ、ケイパー、ゆずの皮と、塩ひとつまみ(分量外)を加えて混ぜます。

「具材を入れる順番に決まりはないので、どんどん入れちゃいましょう。気を張らずにラフに作れるのも、このレシピのよいところです。

どんな食材でも合いやすいので、お好みで変えてもいいと思います。その際は赤色や黄色など色味の鮮やかな食材を選んでみましょう。さやいんげんやパプリカなどもおすすめですよ」

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