ライター : macaroni 編集部

あさりの出汁を活かして。あさりとひよこ豆のスパイスピラフ

Photo by macaroni

連載【調理家電でラク家事ごはん】の2021年10月は、便利な調理家電である炊飯器を使ったレシピを紹介しています。今回も先週に引き続き、料理家の河井美歩さんに、新米のおいしさをより深く味わえる秋のピラフを教えていただきました。

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料理家/河井美歩さん 大手料理教室で10年間勤務したのち、2009年に独立。つくばと神楽坂を拠点に料理教室、企業のレシピ開発などをおこなう。イタリアやベトナムの滞在経験もあり、海外の料理を作りやすいようアレンジするのも得意。著書に『まるごとレモン』(家の光協会)、『秘密の型なしパイ』(主婦と生活社)など
この連載のため、より手軽に作れるようにとコンソメや中華だしを使わないレシピを考案してくれた河井さん。今回の「あさりとひよこ豆のスパイスピラフ」も、あさりの出汁を活かし、塩とスパイスだけでシンプルに味付けするレシピとなっています。

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調理時間:15分(米の水切りや炊飯の時間を除く)
「パエリアをイメージして考案したレシピです。あさりを殻ごと使うので、いつもの食卓とはひと味違う特別感を手軽に出せるところが魅力。ちょっとしたお祝いの場面でも映えますよ。

秋に旬を迎えるあさりは旨味たっぷり。炊飯器に入れて一緒に炊くだけで、その出汁が料理の味をまとめてくれます。あさりの栄養を余すことなく摂れるところもうれしいですね。

調理のポイントとなるのはオリーブオイル。お米と具材が入った内釜に、スパイスの香りを移したオリーブオイルを回し入れてから炊くことで、パラパラとしたピラフに仕上がりやすくなりますよ」

これに加えて、前回教えていただいた米の水切りをしっかりやれば、よりピラフらしい食感に近づけられるそうです。炊飯器のピラフ作りで失敗した経験がある人こそ、ぜひチャレンジしてください。

前回の記事はこちら▼

材料(2人分)

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分量はおおよそです
・米……2合
・あさり……1パック
・ひよこ豆(缶)……150g
・玉ねぎ……1/4個
・パプリカ……1/2個
・パセリ……適量
a. クミンシード……小さじ1杯
a. オリーブオイル……大さじ2杯
b. しょうが(みじん切り)……1片 
b. にんにく(みじん切り)……1片
b. ターメリック……小さじ1/4杯
b. 塩……小さじ1/2杯
b. こしょう……適量

「より本格的な味わいを目指すなら、クミンシードやターメリックといったスパイスが欠かせません。ご自宅にない場合はカレー粉で代用しましょう。その場合、小さじ1~2杯程度のカレー粉を炊飯器に入れて、一緒に炊いてください」

下準備

・米を洗ったらザルにあげ、水を切って30分ほどおく(古米の場合は30分ほど浸水させてから水を切り、30分おく)

・あさりはしっかり洗って砂出ししておく

・玉ねぎはみじん切りに、パプリカは1cm角にカットしておく

・ひよこ豆はザルにあげて汁気を切っておく

作り方

1. クミンシードを炒める

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小さいフライパンに(a)を入れて弱火にかけます。

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クミンシードがパチパチとはじけ、香りがたってきたら火を止めます。

「油と相性のよいスパイスは、このひと手間で香りや風味がより一層際立ちます。オリーブオイルが泡立ち、パチパチとした音が鳴るまで炒めましょう。クミンシードは焦げやすいので、弱火でじっくり炒めるのが失敗しないコツです」

2. 炊飯器に材料を入れる

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炊飯器に米と(b)を入れて、しっかりかき混ぜます。

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表面を平らにならしたら、玉ねぎ、パプリカ、ひよこ豆を散らします。

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最後にあさりを全体に散らし、1を回し入れて炊飯します。

「前回のレシピと同様、出汁が出る食材は最後に入れてください。あさりを上にのせることで、その旨味が米や具材にしみわたりやすくなります。

1で準備したオリーブオイルはスパイスの魅力を引き出すだけでなく、米をコーティングする役割も。米のひと粒ひと粒が油で包まれ、米同士がくっつきにくくなるんです。シェフのような技術がなくても、口当たりのよいピラフを作ることができますよ」

3. 盛り付ける

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炊き上がったらしゃもじで軽くかき混ぜます。器に盛り付け、お好みでパセリを散らしたらできあがりです。

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