ライター : 小澤真理

コピーライター

「きんかん」とはどんな果物なの?

「きんかん」とは、ミカン科の低木に実る柑橘類のひとつ。柑橘類とされるものの、ミカン属ではなく、独自のキンカン属に分類されています。発祥地の中国名「金柑」が、日本語でそのまま音読みされた名前です。普通のみかんよりもかなり小さく、かわいいサイズの果実として知られています。

旬になると店頭に並ぶきんかんを見聞きはするものの、実際には食べたことがない人も意外と多いはず。そんな人のために、きんかんの旬と味わい、おすすめのレシピを紹介します。

きんかんの旬と味わい、おいしい食べ方

きんかんには温室とハウス栽培、露地物があり、長崎や鹿児島県では、ブランド化された品種が盛んに生産されています。温室物は12月から出荷されはじめ、露地物が収穫される翌年の1~3月が、もっともよく出回る最盛期の旬です。

味わいは柑橘類特有の甘酸っぱさのなかに、ほのかな苦味があります。このやわらかい苦味こそが、きんかんの特徴でもあり魅力。宮崎や鹿児島産のブランド品のなかには、糖度の高さを誇る品種もあって、年々人気化していることで有名です。

きんかんは皮がついた状態でまるごと食べる

小さくてかわいいサイズのきんかんは、大きさのわりに皮が意外と厚いです。したがって普通のみかんのように、皮をむいて食べることはほとんどありません。輪切りの画像を見るとわかるように、中の白い袋に入っている果肉はわずか。生のままで食べるにしろ、調理して食べるにしろ、まるごと使用するのが一般的です。

以下では、きんかんをおいしく料理するためのレシピを紹介します。まだ食べたことがないという人は、ぜひ一度作ってみてくださいね。

きんかんの保存方法

Photo by macaroni

冷蔵保存

冷蔵で保存するならば、野菜室が適温です。保存期間は2週間ほどを目安として、食べ頃のうちに使い切りましょう。なお、きんかんの皮は薄いため、冷蔵庫内では乾燥が大敵。みずみずしい状態で日持ちさせるには、ペーパータオルで4〜5個包み、ポリ袋に入れて保存すると、おいしさをキープできますよ。

また、暖房のきいていない涼しい部屋であれば、常温での保存もOK。通気性のよいざるの上に、きんかんを重ねず平らに並べて保存しましょう。保存期間は、1週間ほどが目安。きんかんの自然なおいしさを味わえますよ。

冷凍保存

冷凍する場合は、1ヶ月ほど保存が可能です。きんかん本来の食感は損なわれますが、冷凍みかんのようにシャーベット感覚で食べたり、ジャム作りに使ったりと、活用方法はさまざま。長期保存または大量保存したいときにおすすめです。

まず、きんかんを水洗いしたら、表面の水気をきれいに拭き取り、ヘタは爪楊枝で除いておきましょう。半分にカットしたら、断面の種も取り除きます。いくつかまとめてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れたら準備完了。小分けにしてストックすれば、食べたい分だけ使えるので便利ですよ。

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