ライター : macaroni 編集部

監修者 : 島本美由紀

料理研究家・ラク家事アドバイザー

正しい保存方法を伝授。秋のフルーツを長く楽しもう♪

Photo by macaroni

秋の味覚のひとつとして外せないフルーツ。旬のうちにたくさん堪能したいですよね。ただ、「新鮮なうちに食べたいけれど、一気に消費できない」「冷蔵庫で保存していたら、おいしくなくなってしまった……」ということも。じつは、フルーツを新鮮なまま保存するにはコツがあるんです。

この記事では、食品保存について詳しい料理研究家の島本美由紀さんに、秋フルーツ5種類の冷蔵&冷凍保存テクを教えていただきました。

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料理研究家・ラク家事アドバイザー/島本美由紀さん 旅先で得た感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるレシピを考案。家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動。著書は70冊を超える
「ご紹介する冷蔵テクは、おいしさを落とさずに保存できる方法です。少しの手間で新鮮さをキープできますよ。そして、冷凍保存をする際は使い勝手も大切なポイント!冷凍に向かないフルーツは基本的にありません。上手に保存すれば、無駄なく、栄養も逃さず、旬のフルーツが楽しめます」

最大3カ月もおいしさをキープできる島本さんの保存テク。ぶどう、いちじく、梨、柿、桃の順でご紹介します。

1. ぶどうの冷蔵・冷凍保存テク

【冷蔵】はさみでひと粒ずつカットし、水分を避ける

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保存期間:約1週間

「ポキッと手で実を取ってしまいがちなぶどうですが、穴が空くとそこから劣化しはじめます。2〜3mmほど枝を残し、はさみでひと粒ずつカットしましょう。ひと粒ずつ切り離すのは、枝から実がポロポロと落ちるのを防ぐほか、重さによるダメージを防ぐためでもあります。

また、カビの原因になる水分はぶどうの大敵です。ペーパーを敷いた容器に実が重ならないように入れて、野菜室か冷蔵室へ。そうすることで実が潰れず、新鮮さをキープできます。冷蔵室で保存する場合、冷気の吹き出し口に近い場所に置くと凍ってしまうため、避けて置きましょう」

【冷凍】空気を抜いて平らに保存する

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保存期間:約3カ月

「冷蔵と同様、2〜3mmほど枝を残し、はさみでひと粒ずつカットするのが1番のポイントです。皮は実を守るラップとしての役割があるので、穴が空くと劣化や乾燥で味が落ちるスピードが速くなります。カットしたら洗って水気を拭いてください。

チャック付きポリ袋に入れて空気を抜き、アルミバットにのせて平らに冷凍します。平らにすることで素早く冷凍できるため、おいしさもキープできますよ。

冷凍したぶどうには裏ワザがあって、水にさらすとツルンと皮が剥けて食べやすくなります。凍ったまま、もしくは半解凍をしてシャーベットにするか、ヨーグルトのトッピングにするのがおすすめ。冷凍フルーツなりのおいしい食べ方を楽しみましょう!」

2. いちじくの冷蔵・冷凍保存テク

【冷蔵】いちじくは繊細。丁寧に扱うことが大切

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保存期間:約4〜5日

「いちじくの実の部分は、じつはお花。お花は水分が豊富なので、余分な水分を吸収させるために、キッチンペーパーで包んで保管する必要があります。そして、いちじくは秋フルーツのなかでも足が早く繊細です。皮がやわらかく、傷つけるとそこから劣化することも。

ひとつずつ丁寧にキッチンペーパーで包んだら、チャック付きポリ袋に入れてください。キッチンペーパーが余分な水分を吸収し、傷みにくくしてくれます。もちろん、重ねたり、ぎゅうぎゅうに入れたりするのはNG。実が潰れないように、袋に余裕のある状態で野菜室に入れましょう

【冷凍】1個ずつラップで包んでからポリ袋へ

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保存期間:約3カ月

「いちじくは皮が薄く劣化しやすいので、1個ずつラップに包んで乾燥からしっかり守りましょう。ラップに包んだらチャック付きポリ袋に入れ、二重包装して冷凍するのがベストです。

冷凍いちじくは、水にさらすと皮がツルンとむけ、3~5分ほど室温に置けば好きな大きさにカットできます。シャーベットはもちろん、お菓子の材料にもぴったり。

フレッシュだとやわらかくて切りにくい実も、冷凍してあることで扱いやすくなりますよ。ちなみに完全解凍するとコンポート風の食感に!バニラアイスを添えて食べてもおいしいです」

保存期間はあくまで目安。いちじくはとくに注意が必要!

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亀裂が入っている食べ頃のいちじく
「保存期間の目安をお伝えしていますが、フルーツの状態によってその期間は多少異なります。とくに足が早いいちじくは、その辺りとても敏感です。食べ頃のものはすぐに食べるか、冷凍するのが良いでしょう。

いちじくの食べ頃を見極めるには、おしり部分をチェックすること。ピキッと亀裂が入っているものは、食べ頃のサインです!」
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