ライター : macaroni 編集部

夏はスパイシーなタコスで盛り上がろう

Photo by Mio Gohda

私たち日本人が長年慣れ親しんできた“唐辛子”。その原産地・中南米の料理といえば、メキシコ料理のタコスですよね!

スペイン語で「タコ」は「軽食」という意味があるそうですが、「とうもろこしを原料とする“トルティーヤ”で具を包んだもの」がタコスの定義。

つまり、タコスは「トルティーヤで包めば具材はなんでもOK!」という自由度の高い食べ物で、世界各地で独自の進化を遂げているそうです。

本記事では、本場メキシコのレシピをご紹介。現地で愛される味の秘密に迫ります!

Photo by Mio Gohda

タコス メルカド 店主/吉川孝一郎さん 小学生のころ家族でたまたま入ったメキシコ料理店のタコスのおいしさに衝撃を受け、タコスの虜に。その店の店主に教えを請い、トルティーヤの製法を習得。2019年、地元の小平市にタコス専門店を開店し、地元の食材を使ったタコスを提供している。『マツコの知らない世界』に出演するなど積極的に活動中
タコスマニアとして『マツコの知らない世界』にも出演された経験を持つ吉川孝一郎さん。メキシコの国民食“タコス”の本物の味を日本中に広めたい!と、「タコス メルカド」のキッチンからタコスの魅力を発信しています。

「タコスは“鼻”で味わう料理です。とうもろこしの香りのトルティーヤ辛味のきいたサルサのフレッシュな香り、そして鼻にすっと抜けるライム。それらをミックスした感じがクセになりますね」

吉川さん曰く、トルティーヤで包む具材の豊富さもタコスの魅力のひとつ。メキシコでは海沿いならシーフード、山間部ならラムなど、地域によって特色があるそうです。そして、味の決め手となるスパイスが、チレ(唐辛子)

そこで吉川さんに、メキシコの代表的なスパイス、チレを利かせた肉料理とタコスには欠かせないトルティーヤサルサの作り方を教えていただきました。

チレ入りソースで焼き上げるパストール

Photo by Mio Gohda

調理時間:45分(漬け置き時間は除く)
保存期間:冷蔵庫で3日

「パストールは、ケバブの味付けが元となっていて、マリネ液として使うサルサには、チレに加えてクミンやヨーグルト代わりのりんご酢が入ります。

マリネ液をミキサーで作ったあとは、2時間ほど肉を漬け込んでオーブンで焼くだけ。ご家庭でも気軽に作っていただけると思います。

パイナップルと一緒にトルティーヤで包んでタコスで食べるのはもちろん、しょうが焼きに似ているので、ごはんにも合いますよ」

材料(2人分)

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・豚ロース肉(薄切り)……300g
・パイナップル……50g
・赤ピーマン(緑、パプリカでも可)……1個
・トマト……1個(小ぶりなもの)
・紫玉ねぎ……1/2個
・にんにく……1片
a. パイナップルジュース……100cc
a. りんご酢……大さじ1杯
a. 塩……小さじ1/2杯
a. 黒こしょう……小さじ1杯
a. クミン……小さじ1杯
a. チリパウダー……小さじ1杯
a. パプリカパウダー……小さじ1杯
・はちみつ…大さじ1杯
・ライム……適宜(あれば)
・パクチー……適宜(あれば)

作り方

1. トマトと赤ピーマンは2等分、紫玉ねぎは4等分に切る。パイナップルは皮をむいて輪切りに、さらに半分に切る

2.
トマト、赤ピーマン、玉ねぎ、にんにくをフライパンで焦げるまで素焼きする

3. 2(a)をミキサーにかけ、ペースト状にする

4. 豚ロース肉に3をまんべんなくまぶし、冷蔵庫の中で2時間以上置く

5. 4をクッキングシートを敷いたオーブン皿に並べ、パイナップルをトッピングする。はちみつをかけ、200℃に熱したオーブンで30分ほど焼く

コツ・ポイント

野菜は焦げ目がつくまでじっくり焼く

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「メキシコではそこまで?と思うほど、焦げ目をつけます。火加減は中火、油は使わないでくださいね。焦げた風味がつくことでおいしさがアップしますよ」

肉はマリネ液に漬けて味を染み込ませる

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「ミキサーでペースト状にしたマリネ液は、しっかりと肉になじませてください。

今回は短時間で味が染み込みやすいように、しょうが焼き用の豚肉を使いました。厚みのあるお肉の場合はひと晩くらいマリネしてください。鶏肉でもおいしくできます」

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