ライター : macaroni 編集部

簡単で本格的!ドライキーマカレー

Photo by 宇賀村敏久

宇賀村敏久/料理人・スパイスコーディネーター
和食の調理人やクリエイティブ制作の現場を経たのち、2年以上スパイスの研究を重ね、 「スパイスコーディネーターマスター」を取得。現在、スパイスカレー専門店「SPICE SPACE UGAYA」を運営する。確かなスパイスの知識と想像力から生み出されるカレーは多くのカレーマニアを虜にし、テレビ、雑誌など多くのメディアで評判となっている。

こんにちは。スパイスカレー専門店「SPICE SPACE UGAYA(スパイススペース ウガヤ)」の宇賀村です。

私がご紹介するのは、簡単に作れてスパイスもしっかり香るキーマカレー。「家庭でお店のようなカレーを作りたい」というリクエストから、入手しやすい食材だけで時間をかけずにできる、お手軽レシピを考えました。

チリペッパーの量を減らせば、辛いのが苦手な方やお子様でも食べられるので、ご家族全員で楽しめます。

ちょっとしたコツやポイントを抑えるだけで格段においしくなるので、この夏にぜひ作ってみてください。

〈ドライキーマカレー〉
調理時間:30分

Photo by macaroni

材料(2〜3人分)

・合い挽き肉……300g
・玉ねぎ……1個(150g)
・にんにく……1片 ※チューブタイプで代用可
・しょうが……1片 ※チューブタイプで代用可
・クミンシード……小さじ1杯
・シナモン……1本
・水……250cc
・ホールトマト缶……200g ※イタリアントマトがおすすめだが、ほかの種類やフレッシュトマトでも可
・ヨーグルト……100g

a. クミンパウダー……小さじ1杯
a. コリアンダーパウダー……小さじ1杯
a. ターメリックパウダー……小さじ1/2杯
a. チリペッパーパウダー……小さじ1/2杯 ※辛くない分量で
a. カルダモンパウダー……小さじ1/2杯 ※なくても可。お好みで
a. ガラムマサラパウダー……小さじ1杯

・ココナッツシュレッド(乾燥ココナッツの細切り)……適量
・ウスターソース……大さじ1杯
・ケチャップ……大さじ2杯
・砂糖……ひとつまみ
・塩……適量
・ごはん……適量
・卵黄……1個
・パクチー……適量
・サラダ油……大さじ3杯

コツ・ポイント

あらかじめ材料を準備してから調理する。テンパリングは丁寧に!

スパイスや食材は適切なサイズにカットして計量し、すべてそろえてから調理をはじめましょう。食材を探すために火を止めたり、スパイスを入れるタイミングがずれたりすると、味が変わってしまいます。

ホールスパイスのクミンシードとシナモンは、入手できるならぜひ使ってください。テンパリングで油に香りを移すことで、味わいがぐっと深くなります。

テンパリングはカレー作りの超重要工程!強火にかけてしまうと香りと風味が飛んでしまうので、スパイスを大切に、強すぎない熱でじっくりと火を入れることがポイントです。

Photo by macaroni

またココナッツシュレッドを加えると、トマトの酸味が抑えられてカレーになじみ、サクサク食感とクリーミーな甘さが加わります。味がとてもまろやかになり奥行きが出るので、ぜひ試してみてください。

作り方

下準備

・スパイスを計量し、ホールスパイス(クミンシード、シナモン)、ガラムマサラ以外のパウダースパイス、ガラムマサラの3つに分けておく

下ごしらえ

・玉ねぎを粗みじん切りにする
・にんにくしょうがをみじん切りにする
・ホールトマト缶を手でつぶす
・そのほかの材料をすべて、調理できるように計量してそろえる

1. テンパリング(スパイスの香りをオイルに移す)をする

フライパンにサラダ油を熱し、シナモンを入れて焦げないように弱火にかけます。香りがたってきたらクミンシードを加え、そのまま弱火でゆっくりと香りを油に移します。

テンパリングは、おいしいカレー作りの秘訣なので、もしここでスパイスから焦げた匂いがしたら、思い切って始めからやり直しましょう。

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