ライター : macaroni 編集部

暑い日も食欲そそる。プーパッポンカリーのレシピ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:15分

第2回目の今回はふわふわの卵とカニを使うマイルドなカレーの辛味が食欲をそそる「プーパッポンカリー」のレシピをご紹介します。

「プーパッポンカリーは炒め物の一種。現地ではご飯にかけるのではなく別々で食べるのが一般的なんです。カレーのように煮込む必要がないので、意外と家庭も手軽に作ることができるんですよ」と話す長澤さん。

日本では多数のレトルト食品が販売されるほど人気のあるプーパッポンカリー。作り方をマスターして、本場気分を味わいましょう!

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

タイ料理研究家/長澤 恵さん 日本国内のタイレストランで基礎を学んだ後、錦糸町で株式会社TitCaiを設立し、「TitCaiThaifoodスタジオ」を立ち上げる。企業のメニュー・商品開発、食文化セミナー、タイツアー企画など“タイ”に関わるさまざまな分野で活躍中。著書に『長澤 恵のタイ料理教室』(マガジンランド)など
「外食文化が発展しているタイ。プーパッポンカリーも、家庭料理ではなく専門店の味として親しまれている料理のひとつです。現地では大きなカニがそのまま入っているので、ご馳走として食べることがほとんど。今回は本場風にカニを使用しましたが、手軽に作りたい場合はエビやカニカマを使うのもおすすめです」

材料(作りやすい分量)

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

・カニ缶(身)……100g
・玉ねぎ(乱切り)……50g
・カレー粉……5g
・にんにく(包丁を横にして潰し、粗みじん切り)……5g
・小ねぎ(3cm幅に切る)……3本
・ナムプリックパオの油……30g

a. シーユーカオ(醤油で代用可)……10g
a. シーズニングソース……5g
a. オイスターソース……10g
a. グラニュー糖……8g
a. きび砂糖……5g
a. 水……50g
a. カニ缶の汁……50g

b. 片栗粉……5g
b. 水……10g
※よく混ぜ合わせておく

c. 牛乳……50g
c. 卵……3個(軽く溶いておく)
c. ナムプリックパオの油……50g

本場感がアップするエスニック食材

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

ナムプリックパオの油

「ナムプリックパオ(チリインオイル)は、タイ料理の味付けによく使われる調味料のひとつ。にんにく・赤唐辛子・ホムデン・干しえびを素揚げしてからペーストにし、揚げた油に戻したものです。

この上澄みの油のみを集めたものがナムプリックパオの油。ペースト状のナムプリックパオの中にも油は少し浮いていますが、油を多く使う料理を作る際は、別売りされている油を購入するのがおすすめ!

ラー油で代用することも可能ですが、ナムプリックパオの甘味と旨味とコクとは少し変わってしまいます。本格的に仕上げたい場合は、ぜひネットなどで購入してみてください」

下準備

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(c)のナムプリックパオの油と牛乳、卵をボウルに入れ、混ぜ合わせておく

「タイ料理といえばココナッツミルクをイメージされる方が多いと思いますが、中華系の料理はココナッツミルクよりもエバミルク、牛乳を使うことが多いんです。プーパッポンカリーも中華系タイ料理のひとつなので、牛乳を使用して作ります」

作り方

1. 食材とカレー粉をナムプリックパオの油で炒める

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

中華鍋にナムプリックパオの油を入れ、にんにくに火を通し香りを立たせます。にんにくの香りがしてきたら、玉ねぎとカレー粉を入れ、弱めの中火で炒めます。

「ナムプリックパオの油でカレー粉をしっかり炒めてコクを出します。カレー粉からしゅわしゅわと泡立ってくるまで炒めましょう」

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