ライター : macaroni 編集部

ベトナムで惚れた味をアレンジ。カリー・ガー(鶏肉のカレー)

Photo by 植松良枝

植松良枝/料理研究家
料理雑誌、レストランやカフェなど、さまざまな食のフィールドで経験を積み、2003年に独立。雑誌やテレビ、レストランや企業へのレシピ提案・提供、イベントの企画などを行いながら、自らの畑で多くの野菜やハーブを栽培し、国内外各地の食文化に触れている。四季折々の行事や旬の食材を活かした料理に定評がある。

こんにちは。料理研究家の植松良枝です。

ご紹介するのは、ホーチミンにあるベトナムカレー専門店「カリーガー」(“ガー”はベトナム語で鶏肉の意)の味を思い出しながら考えたカレー。

フランス統治下時代の影響が食文化にも残るホーチミンでは、カフェ文化もフランスパン文化も健在。このカレーに供されるのも、ライスではなくバゲットなんです。

そうは言っても、日本人である私。ライスとともにいただけるレシピにしました。

またスパイスには、レモングラスとシナモンを使用。ベトナムではさらに八角なども入りますが、すっきり爽やかな味わいを目指すため、今回は入れていません。

カレー粉には、あえてS&Bの赤缶をチョイス。ベトナムらしさを感じながら日本人の舌に馴染む、オリジナルのレシピになりました。

〈カリー・ガー〉
調理時間:30分

Photo by 植松良枝

材料(3〜4人分)

・鶏骨付きぶつ切り肉……400〜500g
・さつまいも……200g
・玉ねぎ……大1/2個
・にんにく(みじん切り)……1片
・しょうが(みじん切り)……1片
・イエローカレーペースト……1袋(50g)
・カレー粉……大さじ1と1/2杯
・ココナッツミルク……400cc
・水……400cc
・レモングラスの茎元や葉……適量
・シナモンスティック……1本
・香菜の根(あれば)……1〜2株分
・きび砂糖……小さじ1〜2杯
・ヌクマム(ベトナムの魚醤)……約大さじ1杯
・ごはん……適量
・フライドオニオン(お好みで)……適量
・ローストココナッツチップ(お好みで)……適量
・油……大さじ2杯強

コツ・ポイント

ハーブとスパイスの香りを、丁寧に引き立たせる

Photo by 植松良枝

一番のポイントは、ハーブとスパイスの香りの出し方。油とイエローカレーペーストを弱火でゆっくりなじませて、しっかり香りを出したあとに、ハーブとスパイスを炒め合わせます。

この工程を丁寧におこなうことで、カレーの骨格をなすレモングラスとシナモンの香りが引き立ちます。

Photo by 植松良枝

また、このレシピには、手に入りやすい食材を選びました。

イエローカレーペースト、ココナッツミルク、ヌクマム、レモングラス、トッピングの食材など、スーパーや大手輸入食材店で手に入るものばかりです。

レモングラスは、できれば生か冷凍したものを使うのがおすすめ。どうしても手に入らない場合は乾燥のものでも構いません。

作り方

下ごしらえ

・鶏肉を重量の2%の塩で塩漬けにしてラップで包み、冷蔵庫でひと晩置く

1. 具材を切ってそろえる

塩漬けした鶏肉をさっと水洗いします。さつまいもの皮をむき、大きめのひと口大に切って水にさらします。玉ねぎを繊維に沿って2センチ幅に切ります。

2. レモングラスと香菜の根をつぶす

レモングラスを5cmほどの長さに切り、茎元の部分を包丁の背などでしっかりと繊維をつぶし、香りを出しやすくします。香菜の根も同様につぶします。

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