ライター : macaroni 編集部

1. 職人の手仕事が光る、江戸前寿司

握り寿司の元祖、「江戸前寿司」はその名の通り、東京・江戸を代表する郷土料理のひとつ。東京湾を意味する江戸前で獲れた魚介を使い、ネタの鮮度が落ちないように、酢で〆る、醤油に漬ける、といった“仕事”が施されているのが特徴です。

お高いイメージが強く、初めての方には敷居の高い江戸前寿司ですが、東京に来たら一度は食べておきたい小粋な名物ですよ。

トロ握り発祥の老舗寿司店「吉野鮨本店」

Photo by 吉田鹿

にぎりずし 3,630円(税込)
「吉野鮨本店」は、トロ握り発祥のお店として知られる江戸前寿司の総本山。そんな老舗中の老舗である吉野鮨本店ですが、本物の江戸前寿司をカジュアルに食べられるとあって、若い方にも人気が高いんです。

好きなものを好きなだけ食べてもらうことをコンセプトにしているので、店内の雰囲気はとってもアットホーム。「注文の仕方が分からない」といった江戸前寿司初心者の方にもおすすめのお店ですよ。
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2. 愛され続ける江戸庶民の味、どぜう(どじょう)鍋

どじょうを丸ごと甘辛い割下で煮込み、たっぷりの葱と一緒に食べる「どぜう鍋」は、意外と知られていない東京・浅草の名物料理。江戸時代から長く庶民に愛され続けてきた料理なんです。

どじょうの頭を落として、骨を抜いた初心者向けの「ぬき鍋」を出しているお店も多いので、どじょうは初めてという方でも安心して食べることができますよ。

まるで江戸時代にタイムスリップ!?「駒形どぜう 浅草本店」

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どぜうなべ 2,300円(税込)、ささがきごぼう(左奥) 500円(税込)
どぜう鍋を楽しむなら何といっても「駒形どぜう 浅草本店」がおすすめ。店内に入ると、江戸時代の雰囲気をそのまま残した入れ込み座敷が広がっていて、タイムスリップしたような空間でどぜう鍋を楽しむことができるんです。

どじょうは丁寧に下処理がされ、まったく臭みがないのでご安心を。見た目のインパクト大ですが、ひと口頬張るとそんなことお構いなしに箸が進む逸品ですよ。
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3. 夏バテ対策としても食べられる、柳川鍋

どじょうを使用した東京名物「柳川鍋」です。どぜう鍋がどじょうを丸ごと煮込んでいるのに対して、柳川鍋は開いて骨や内臓を取り除いたどじょうを使うことがほとんど。

卵で閉じでいるので、どぜう鍋よりマイルドな味わいで食べやすくなっています。どじょうは精のつく食材と言われ、夏バテ予防のために柳川鍋を食べることも多いんですよ。

一子相伝の秘伝の割下を堪能!「どぜう飯田屋」

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柳川鍋 1,950円(税込)
「どぜう飯田屋」は「駒形どぜう 浅草本店」と並ぶ、浅草きってのどじょう料理の名店。幕末の慶応年間に開いた飯屋ということもあり、店内のいたるところで江戸の風情を感じられます。

「柳川鍋」は、一子相伝で引き継がれる秘伝の割下がたまらない逸品。「どじょうってこんなにおいしかったの?」と思わずにはいられない味わいですよ。
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