ライター : ☆ゴン

サラダ油とは?

サラダ油とは、 低温下でも固まったり白く濁ったりしないよう、高度に精製された食用植物油の総称です。大正13年(1924年)に、大手油脂メーカーが野菜サラダにかけるために開発し、名付けたのがはじまり。日本独自の名称です。

なお、現在「サラダ油」と表記できるのは、日本農林規格(JAS)の規定をクリアした製品のみと定められています。

サラダ油の原材料

食用植物油とは、原材料を圧搾して抽出した油を、ろ過・精製して作られるもの。精製の度合いで「精製しない油(半精製油とも)」「精製油」「サラダ油(高度精製油)」の3つに分類されます。

日本農林規格(JAS)では、サラダ油に使う原材料を次のように規定。「紅花(サフラワー)・ぶどう・大豆・ひまわり・とうもろこし・綿実・ごま・菜種・米」があります。

また、2種類以上の原材料を合わせたサラダ油は、「食用調合油」と表記する必要が。その名称と原材料名は、パッケージに記載されているので一目瞭然です。

ほかの油との違いは?それぞれの特徴

キャノーラ油

※画像はイメージです
キャノーラ油は、カナダで品種改良されたキャノーラ種の菜種で作られます。半精製や精製、サラダ油タイプがありますが、日本ではサラダ油の代表的な原材料として有名です。クセがなく、軽い口当たりが特徴。加熱しないでそのまま使うのはもちろん、揚げ物や炒め物にも適しています。

オリーブオイル

サラダ油が植物の種子から作られるのに対し、オリーブオイルはオリーブの果実から作ります。圧搾・抽出した油の浮遊物を除去するだけで、精製しないものがバージンオイル。そのなかでとくに高品質のものが、エキストラバージンオリーブオイルです。

脱酸・脱臭・脱色した精製油が、一般的なオリーブオイル。オリーブオイルは風味が命なので、高度に精製したサラダ油タイプはありません。

天ぷら油

天ぷら油は植物油のひとつで、抽出した油を脱酸・脱色・脱臭する、「精製油」に分類されます。原材料に明確な定義はありませんが、菜種や大豆、綿実油などを使うことが多いとのこと。揚げる具材の香りや持ち味、風味のじゃまをしない、クセのない味わいが特徴です。

サラダ油のカロリー

一般的なサラダ油100gあたりのカロリーは921kcal。オリーブオイルとごま油100gあたりのカロリーも、それぞれ921kcalです。サラダ油とまったく変わりませんね。とはいえ、サラダ油大さじ1杯分のカロリーは111kcalとかなり高いので、使いすぎには注意が必要です。(※1,2,3)
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