ライター : みのすけ(柳谷みのり)

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少量で作るジャム、はじめませんか?

Photo by みのすけ

ジャム作りにどんなイメージをもたれているでしょうか。大量のフルーツが必要だったり、ガラスびんを煮沸したり、少し気合の入った作業が必要と思われる方も多いかもしれません。

しかし、今回ご紹介する作り方なら、材料のフルーツは少量でOK。そのうえ少ない器具、思い立ったらすぐに作れる覚えやすい配合で、驚くほど短時間で仕上がります。

イチゴ1パック、オレンジ1玉など、少量のフルーツでおいしいジャムを作る方法とポイントを以下にまとめました。季節のフルーツのおいしさを凝縮したジャムならではの魅力を、ぜひご家庭で楽しんでいただきたいと思います。

ジャム作りに使用する道具

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まず、鍋と耐熱ゴムベラを準備しましょう。

鍋は特別なものではなく、普段使いの扱いやすいもので結構です。そのほか、アク取り用に水を張ったボールとアク取り器、氷水などを準備しておきます。

配合の基本はフルーツ+その半量のグラニュー糖

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レモン汁は絞った後茶こしでこしたものを使います
今回ご紹介する作り方は、フルーツと、フルーツの半量のグラニュー糖を基本の配合としていきます。味をひきしめるためにレモン汁を加えるレシピもありますが、その場合レモン汁はフルーツの5%量を目安とし、味を見て調整します。

いちごジャムのレシピ

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まずは王道、定番のいちごジャムから作りましょう。

材料

・いちご……お好みで
・グラニュー糖……いちごの総量に対して50%
・レモン汁……いちごの総量に対して5%

作り方

今回はいちご1パックを洗い、へたをとって計ると268gでした。その半量の134gのグラニュー糖、13gのレモン汁を鍋で混ぜ合わせ、いちごの果汁が出てくるまで少し置いておきます。

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鍋を火にかけ、ときおり果肉を潰しながら混ぜ、やや弱めの中火で加熱していきます。

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加熱中、2~3回アク取りをします。

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しだいにとろみが出てきます。ある程度とろみがついたら火を止め、ボールに移して氷水に当て、急冷します。

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急冷することで、色鮮やかで引き締まった味のジャムになります。

炊き上がりの目安は、加熱する前の果物の総量前後。今回のいちごジャムの場合268gがいちごの総量だったので、その程度の重さになったら火を止めます。

完成後は冷蔵庫で保管します。瓶などに入れて密閉するわけではないので、5日程度を目安に食べきると安心です(焼き上がりの目安、期限の目安はほかのジャムも同じです)。

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ちなみに、いちごジャムと同じ材料比率(※)と工程で、ブルーベリージャムも作れます。
※ブルーベリーの総量に対してグラニュー糖50%、レモン汁5%

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