独特の味と香りがクセになる「青カビタイプ」

Photo by スーヴォワル

例:イタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォール、シュロップシャーブルー(写真上)など
「チーズの内部に青カビを繁殖させて熟成させるもの。その見た目から、“パセリ状のチーズ”なんて呼ばれたりもします」(谷田)

個性的でおもしろい「ウォッシュタイプ」

Photo by スーヴォワル

例:マンステール(写真左)、カレ・ド・ヴァル・デュ・ミューズ(写真中央)、モンドール(写真右)など
「チーズの表面を、塩水やビール、蒸留酒などで洗ったり拭いたりしながら熟成させるもの。表面に少し粘り気があって香りも独特。表面を削れば、そこまでクセを感じなくなります。寒い地域の修道院で生まれたチーズで、今でも多く作られています」(谷田)

原料がヤギのミルク「シェーヴルタイプ」

Photo by 島田 みゆ

例:サントモールドトゥーレーヌ(写真左)、シャヴィニョル(写真右)、ヴァランセなど
「ヤギミルクのチーズのことで、フランス語でシェーヴルと言います。日本では、フランス以外の国のヤギチーズもシェーヴルと呼んでいます。組織がもろくて崩れやすく、個性的な形のものが多いです」(谷田)

長期保存が効いて料理に使いやすい「セミハード・ハードタイプ」

Photo by 島田 みゆ

【セミハードタイプ】例:チェダー、ラクレット(写真左)、オッソイラティ(写真右)

Photo by 島田 みゆ

【ハードタイプ】例:ボーフォール(写真左)、コンテ(写真右)、エメンタール、パルミジャーノ・レッジャーノなど
「このふたつのタイプは、水分量が少なめ。セミハードは非加熱圧搾、ハードは加熱圧搾と言って、40℃以上の加熱作業をするかどうかで分けられています。山のほうで作られることの多いチーズなんです」(谷田)

※チーズの分類について参考・抜粋 佐野嘉彦著/NPO法人チーズプロフェッショナル協会監修(2018)「ツウになる!チーズの教本」秀和システム

実践しよう!チーズの買い方・食べ頃・保存法

―チーズはどこで買うのがおすすめですか?

Photo by 島田 みゆ

谷田:やはり豊富さや保存方法の点から、チーズ専門店で買うのがおすすめです。特にナチュラルチーズは保存状態がとても重要なんです。大きな塊のものからカットしたてが一番おいしいんですよ。

ただ、最近は百貨店やスーパーもチーズ売り場はかなり充実してますね。
―おすすめの食べ頃はありますか?

Photo by 島田 みゆ

▲チーズをカットする、さまざまな道具
谷田:ナチュラルチーズは買ったあとも発酵が進むので、時間が経つにつれ味が変わります。お漬物のように味わいの変化を楽しんでもいいですね。アミノ酸の結晶である白い点々があると、うまみが強くなっています。プロセスチーズは、必ず賞味期限を守ってください。
―おいしさをキープするために、家で保存するときのポイントはありますか?

Photo by 島田 みゆ

谷田:基本は冷蔵庫の野菜室がいいですね。チーズ専用のペーパー(写真上)に包んでおくのもおすすめです。ラップであれば、無添加でラップ臭いのないものが良いですね。

さらにチーズをタッパ入れて、一緒にニンジンといった野菜の切れ端を入れておけば、湿度が保たれて匂い移りもしません。また、冷凍もOKですが味が落ちてしまうので、加熱調理をする場合のみにしましょう。

おうちで作りたい!チーズを使った簡単激うまレシピ2品

Photo by 島田 みゆ

今回特別に、お店にはない料理2品「あおさとチーズの簡単オムレツ」「ブルーチーズのペンネ」を教えていただきました!簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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