ライター : YURI

ソムリエ / チーズプロフェッショナル / Webライター

一般的なワインのアルコール度数

ひと口にワインと言っても、種類はたくさんありますが、以下がメジャーなワインのアルコール度数の目安です。

・ステルスワイン(赤、白、ロゼ)……9~15%
・スパークリング……11~12%
・スパークリング(甘口)……5%程度
・酒精強化ワイン(ポートワイン、シェリー)……15~22%

厚生労働省では「一般的なワインのアルコール度数」は12%と定めていますがワインの種類によってアルコール度数はそれぞれ違うことが分かります。

赤と白はどっちが高い?

日常的に料理と一緒に楽しむことが多い赤白ワインのアルコール度数は、白ワインだと9~14%程度、赤ワインだと11~15%程度が目安であり、一般的には白ワインの方がアルコール度数は低い傾向があります。

しかし、造り手によってはアルコール度数の低い赤ワインを造ったり、逆に度数の高い白ワインを造ったりすることも。規定上、アルコール度数は必ずラベルに記載されているので、購入する際にチェックしましょう。

アルコール度数に違いが生まれる理由

ワインのアルコール度数に影響を与える要素は、大きく分けて「ブドウ品種・出来の違い」「製造・発酵工程」「産地」の3つがあります。では、どのように違うのかをみていきましょう。

ブドウ品種・出来の違い

ブドウはそれぞれの品種によって、糖度が違います。

ワインはブドウ果汁に含まれる糖分が、酵母によりアルコール発酵することで造られます。そのためワインのアルコール度数には、ブドウの糖度が大きく関係してくるのです。

また、天候がよい年はブドウの糖度が高く育つため、アルコール度数が高く長期熟成に向くワインができることもあります。

製造工程の違い

赤ワインは、ブドウに含まれる糖分を最後までアルコール発酵することが多いのでアルコール度数が高くなる傾向があります。

一方で白ワインは、アルコール発酵を途中で止めてしまうことが多いので、赤ワインよりは度数が低くなる傾向があります。

またポートワインは、発酵途中で「グレープ・スピリッツ」というアルコールを添加します。このように糖度を残したままアルコール度数を上げる方法もあるんですよ。

産地の違い

天候が安定している国や地域、日照時間が長い国や地域などは、ブドウの糖度が高くなることが多く、度数が高いワインが造られやすいです。
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