ライター : きく

「あさつき」とは

もともとは山菜だった

「あさつき」は、もともとは山に自生していた山菜で、北海道、本州、四国、外国ではロシアのシベリアなどに分布しています。東北・山形県では、酢味噌和えやおひたしの材料として親しまれている伝統野菜です。

私たちが食べているあさつきには、関東でよく食べられる葉ねぎを若取りした青ねぎタイプと、春に新芽の部分を収穫したエゾネギの変種タイプの2種類があります。

あさつきの名前の由来

あさつきは漢字で「浅葱」と書きます。その名前の由来は、万能ねぎやワケギなどのねぎ(葱)に比べ、浅い緑色をしていることからつきました。

ちなみに、あさつきは食用ネギの中でもっとも細いことからイトネギと呼ばれたり、密集してたくさん生えることからセンボンネギ、センボンワケギなどの別名も持っています。

主な産地と旬の季節

あさつきの主な産地は、山形県や福島県、広島県、群馬県など広範囲に渡りますが、生産量はネギ全体の約1%ほどしかありません。よって、市場に出回る数もそんなに多くなく、普通のネギよりも高価です。

葉ネギを若取りした青ねぎタイプは、主に広島県で栽培されており、3〜4月と10月に旬を迎えます。また、東北で取れる新芽のあさつきは、春の味覚と評される通り、1月〜3月頃が旬です。

ワケギや万能ねぎとの違い

葉の細さ

あさつきやワケギ、万能ねぎは、パッと見ただけでは違いがわかりにくいですよね。そんなときは、まず目に入る葉の細さに注目してみましょう。あさつきは葉の直径が2〜3mmほどと、食用のネギのなかでもっとも細身と言われています。

その次に細いのが万能ねぎで、中間の5mm程度の細さです。ワケギはあさつきよりも太く、7〜10mmくらいの幅があります。

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