ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

日光浴の効果について

骨の健康維持に役立つ

紫外線を浴びると、皮膚において「ビタミンD」が合成されます。ビタミンDは小腸でカルシウムの吸収を促進し、正常な骨の発育に関わる栄養素です。そのため、日光浴をして適度に紫外線を浴びることは、骨の健康を維持するのに役立ちます。

なお、ビタミンDは魚介類やきのこ類に多く含まれており、食事からの摂取も可能です。(※1,2)

精神が安定する

日光浴をすると、脳内で「セロトニン」という神経伝達物質を分泌する「セロトニン神経」が活性化されます。セロトニンは精神の安定に関わっており、「幸せホルモン」と呼ばれることも。ストレスに対処したり、メンタル面の不調を防いだりするのに役立ちます。

また、セロトニン神経は、適度な運動によっても活性化されます。日光を浴びながら、ウォーキングやサイクリングをするのがおすすめです。(※3,4)

体内時計をリセットする

朝の光には、体内時計を24時間に調整する作用があります。起床直後にカーテンを開け、自然の光を屋内に取り込むことが重要です。

また、日中に光を浴びることにより、催眠作用を持つホルモンである「メラトニン」の分泌量が、夜間に増えることが明らかになっています。夜に自然な眠りにつくためにも、日光浴は大切です。(※5,6)

日光不足になるとどうなるのか

ビタミンD不足になる

日本は日照に恵まれているため、健康な人が通常の生活を日光のもとで送っている場合、ビタミンDが不足する可能性は低いです。しかし、美容のために紫外線を極端に避けていると、ビタミンDが不足するおそれがあるため、適度に日光を浴びるようにしましょう。

ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収量が減り、骨の成長に支障をきたすことがあります。(※1,2)
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