【2024年】「土用の丑の日」っていつ？うなぎを食べる理由も解説 (2ページ目)

土用の丑の日にうなぎ食べる風習が一般的になったのは江戸時代だといわれています。諸説ありますが、一番有名なのが蘭学者・発明家の平賀源内の “とある発案” がきっかけとする説です。

当時、庶民の間で食べられていたのは秋～冬が旬の天然うなぎ。夏にうなぎが売れず困っていたうなぎ屋は、平賀源内に相談を持ちかけます。そこで平賀源内は「本日土用丑の日」という張り紙を店先に出すよう提案しました。

源内が考えた宣伝文句と相まって店は大繁盛！その評判が広まり、しだいに「夏の土用にはうなぎを売る・食べる」ことが定着していったとされています。

土用の丑の日の行事食

土用の丑の日に食べる伝統食には、うなぎ以外にもいろいろなものがあります。

たとえば夏のしじみは「土用しじみ」と呼ばれています。この時期のしじみは身が大きくて食感もよく、健康にもよいと考えられていて、うなぎを食べる風習が根付く前から親しまれていました。

また土用の期間に生まれた卵のことを「土用卵」、土用に食べるあんこで包んだ餅のことを「土用餅」と呼び、どちらも食べると元気が出るとされています。うなぎと同じく、体力が落ちやすい時期に重宝されてきた食べ物ですね。

土用の丑の日は「う」の付くものもおすすめ

土用の丑の日は「うの付く食べ物」を食べると縁起がいいとされています。うなぎにも「う」が付きますが、ほかにも「うどん」や「梅干し」、「ウリ」、「牛肉（うし）」、「馬肉（うま）」などがそれに当たりますよ。

うどんは喉越しがよく、食欲がないときでも食べやすいので暑い時期にうってつけ。梅干しもさっぱりしていて栄養たっぷり、ウリの豊富な水分は体の熱を冷ましてくれると考えられています。

牛肉や馬肉は精が付く食べ物とされ昔から重宝されてきました。夏土用の丑の日にはこれらの食べ物も取り入れてみてくださいね。