アルコール度数94.8%以下で蒸留

発酵させて生まれたお酒(モロミ)は蒸留器で蒸留させますが、蒸留とは、モロミを熱することで水より先にアルコールが蒸発します。蒸発した気体を冷やすことで液体に戻るのですが、アルコール度数が濃縮されてどんどん濃くなります。
分かりやすく言うと、ワインを蒸留したのがブランデーで、ビールを蒸留したのがウイスキーです。

最初のモロミはアルコール度数7~9%ですが、1回目の蒸留で22~25%、2回目で70~72%程度の蒸留液になります。蒸留液から香りと味を引き出すために、94.8%以下で蒸留すると定められています。

容量700Lを超えない樽で熟成させる

主なウイスキーの樽のサイズとして
・バレル:180~200L
・ホグスヘッド:250L
・パンチョン:480~500L
・バット:480~500L

がありますが、700L以上の樽を使用してはいけません。樽のサイズが小さいほど蒸留液と樽の接触が多くなり熟成が進み、大きいほど緩やかに長期熟成に向いています。

アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させる

アイルランド島の倉庫で樽にいれて熟成させ、移動した場合はアイルランドと北アイルランドの両方の土地で累計3年以上熟成させるのが決まりです。

香りと風味(通のテイスティング)

クリーンなモルトの香り

モルトの香りに雑味がなく、アルコールと合わさってもクリーンです。

梅酒のような香り

3回蒸留したクリーンなモルトの香りが私には梅酒の香りに近いと感じます♪

ガムシロップのような甘み

舌に香ばしく絡み付く蜂蜜のような風味の付いた強い甘みに比べて、ただ純粋に甘いガムシロップのような甘みが特徴的です。
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