酢だこ

酢だこは東日本で親しまれているおせち料理です。西日本の方にはあまり馴染みがないかと思いますが、赤と白の紅白模様になるため、縁起物として取り入れられています。お酢で味付けをすると日持ちがするだけでなく、口直しにもピッタリになるため、二の重に詰められるひと品です。

えびのうま煮

おせちのお重を開き、えびが1尾まるまる入っていると豪華に見えますよね♪ えびは熱するとくるんと丸まります。その姿が腰の曲がったお年寄りに似ているとして、長寿を願ったもの。真っ赤な色合いがおせち全体の見栄えをグッと底上げする役割もありますよ。

ぶりの照り焼き

ぶりは古くから出世魚と言われてきました。成長するにつれてイナダ、ワラサ、ブリト名称がかわり、その様を出世する社会人に重ねたことが由来です。どんどん出世していくぶりのように、順調に出世できますようにとの願いが込められています。

鯛の塩焼き

「めでたい」この語呂合わせから、鯛はお祝いの席には欠かせない縁起物です。でもこれだけの由来でおせちに取り入れられているわけではありません。実は七福神のひとり、恵比寿様が持っている魚が鯛なんです。福をもたらす神である恵比寿様が持っている魚だから、より縁起がいいとされています。

数の子

小さな卵の集合体である数の子は子孫繁栄を願う食べ物です。数の子はニシンの卵ですが、ニシンに「二親」つまりふたりの親という言葉を当てて、ふたりの親からたくさんの子が生まれますように、という意味が込められているんですよ。

松風焼き

和菓子の松風と似た見た目をしているから名付けられた料理で、その正体は鶏肉で作った肉種にケシの実や白ゴマをまぶして表面を焼いたもの。表面にだけケシの実が散らしてあり、裏面はなにもないことから、裏表なく正直に生きられるようにとの願いが込められています。
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