ライター : kanagon

酒蔵直伝レシピ!?日本酒で煮込む鍋「美酒鍋」の作り方

この記事は、日本酒を中心としたSAKEカルチャーを世界に伝えるWEBメディア「SAKETIMES(サケタイムズ)」の提供でお送りします。

はじめに

さて、さっそくですが、皆さんは料理に日本酒を使っていますか? そのまま飲んでも美味しい日本酒ですが、煮物や炒め物など、料理の味をととのえるのにも欠かせない名脇役でもありますよね。
今回は、そんな日本酒が調味料として大活躍する料理、「美酒鍋」を紹介したいと思います!

◯美酒鍋とは

広島県に「賀茂鶴酒造」という有名な酒蔵があります。 「美酒鍋」は、そこで働いている蔵人(職人)さんの賄い料理として、考案された料理です。
この料理の一番の特徴は、味付けのシンプルさ。 使うのは、塩、こしょう、酒の3つだけです。 これは、蔵人さんが仕事でお酒の味を見るのに支障が出ないよう、あえてあっさりした味付けにしているんだそうです。 出汁さえいらないというシンプルさには驚きですが、これだけで美味しいものができるというなら、実際に作ってみるしかありません!

◯美酒鍋の準備

まずはレシピから。「美酒鍋」で検索するといくつかレシピが出てきます。 今回は、元祖である「賀茂鶴酒造」さんが紹介しているレシピを元に作って行きます!(こちらを参考にしました。) 必要な食材(5人前) ・白菜    1/2株   4センチ切り ・人参    1本    縦半分にして斜め4ミリ厚さ切り ・白葱    1束    斜め切り ・ピーマン  1袋    乱切り ・玉ねぎ   1個    半分にして7ミリ巾輪切り ・厚揚げ   1枚    縦半分にして7ミリ厚さ切り ・こんにゃく 1枚    2センチ角位にちぎって下茹でしておく ・春菊    1把 ・生椎茸   1パック  1枚を2つ切り ・鶏胸肉         薄切り ・鶏砂肝         薄切り ・豚肉          薄切り (調味料) ・にんにく  1玉    薄く輪切りにする(ドライニンニクでも可) ・酒           適宜 ・塩           適宜 ・胡椒          適宜 具材はかなり種類が多いので、全部を用意しなくても良いと思います。 鶏胸肉、鶏砂肝、豚肉、の肉3種は、他のレシピでも共通していたのもあり、今回はすべて準備しました。 他の具材では、こんにゃくと春菊を抜き、椎茸をシメジで代用しています。 肝心の日本酒は、オリジナルでは賀茂鶴の上等酒だったのですが、手に入らなかったので、手頃な「菊水 辛口」をスーパーで購入。
辛口のすっきりとした日本酒です。 具材の準備ができたら、さっそく調理開始です!

◯美酒鍋の作り方

手順1. まずは、食材をカットします。
今回は砂肝の下処理もしています。 野菜の切り方などは指定がありますが、この辺りもお好みで良いと思います。 手順2. 油をしく代わりに、まず豚肉を炒め、脂でフライパンがしっとりしてきたら、ニンニクも入れて炒めます。 手順3. 鶏胸肉と砂肝を入れて炒めながら、塩こしょうを少し加えます。ある程度火が通ったら、肉がかぶるくらいまで日本酒を入れます。
材料費は高くつきますが、惜しまず使いましょう! 手順4. その他の具材も入れたら、塩こしょう少々を加え、野菜の水分が出て水蒸気が少なくなるまで炒め煮にします。
火の通りづらいものから入れるなど、その辺りは普通の鍋物とあまり変わりません。 水分がなくなりすぎると炒め物になってしまうので、少なくなったらお酒を追加しましょう。
一通り煮えたら、完成です!

◯美酒鍋を食べてみる

さっそく、実食。 酒蔵のレシピに従って、溶き卵と絡めていただきます!
色合い的にはすき焼きなのですが、日本酒の香りがぷんぷん漂ってきます。
肝心の味の方は……
酒の旨味がつまっていて、非常に美味しいです!
お酒の利いたスープは、甘みが凝縮したエキスのようになっています。
特に、白菜などの汁気のしみた野菜は、ジューシーさがたまらない美味しさです。
醤油やポン酢、大根おろしなど、お鍋に定番の薬味も、まったく必要ありません。 お酒の甘みと塩こしょうだけで、おいしく食べられます

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