ライター : つくり子

料理作家

こごみの天ぷらの作り方

3月下旬頃から5月が旬の山菜「こごみ」。葉っぱを丸め込んだまま生えて成長し、冬の寒い時期を耐え抜き、雪の重さにも耐えた生命力のある春の山菜です。あまり日持ちする山菜ではないので、鮮度がいいうちに食べるのがおすすめです。冷蔵保存する場合は新聞紙などにくるみ、乾燥しないようにするか、長期保存したい場合は冷凍保存もできます。 こごみの食べ方は、くるりと丸まった葉っぱの見た目もかわいいうえに、シダ植物に多くみられるアクもくさみもないので、さっとゆでて和え物として食べるレシピを多くみますが、新鮮な「こごみ」が手に入った場合は、おいしい天ぷらをおすすめします♪

材料(2人分)

  1. こごみ……10本程度
  2. 小麦粉……大さじ4杯
  3. 片栗粉……大さじ1杯
  4. 冷水………150cc
  5. 塩または天つゆ……適量

下ごしらえ

  1. こごみを水で洗い、汚れを取る
  2. 根元の硬い部分を3〜5cmほど切り落とす
こごみは、アクのない山菜なので下ゆでする必要はありません。切り落とした根っこの部分は捨てずに、炒め物などチャーハンなどに活用してみてください。

作り方

  1. 揚げ油を170度くらいに温めておく
  2. 冷水、小麦粉、片栗粉を混ぜ合わせ、こごみをさっとくぐらせる
  3. 薄く衣をつけたこごみを油でカラッと揚げる

コツ・ポイント

  1. 葉っぱの部分は天ぷらにする前にしっかり水を切りましょう。
  2. 水切りしてから小麦粉をまぶしておくと、揚げるときに油が飛び跳ねません。
  3. 冷水を使うことで天ぷらがカラっと揚がります。
  4. 揚げる時間が長いとこごみがしなっとなってしまうので、揚げ時間は短めに。
  5. 余分な油をしっかり切ると、サクサク食感が楽しめる天ぷらに仕上がります。
こごみの天ぷらができたら、そのままはもちろんですが、天そばや天丼などにしてもおいしいですよね♪ そのままいただく場合は、抹茶塩やカレー塩などの香味塩などを添えて食卓に出すと、子どもから大人までみんなによろこばれること間違いなしです。

こごみの天ぷらで食卓に春の訪れを♪

「こごみ」という名前は、くるりとなった芽が出てくる様が、人が前にかがんでいるように見えるからだそうです。生命力があるのに、とても謙虚な山菜ですよね♪ 一般的に、全国各地の野や山に自生していますが、近年では山菜の栽培も盛んとなり、スーパーなどでも店頭に並ぶようになりました。 山菜のなかでも、クセがなくやわらない若芽なのでとても食べやすいこごみ。春には、菜の花と並びパスタや和食の彩りとしても重宝されています。手に入れた方はぜひ、食材をそのままを生かした贅沢料理、天ぷらにして食べてみてください。

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