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「麦こがし」とは
地方によっては、「はったい粉」や「香煎(こうせん)」とも呼ばれている「麦こがし」。ミネラルや食物繊維が豊富で消化もよく、栄養価が高い食材なんです。その歴史は古く、江戸時代には多くの家庭で作られていたとされています。現代でも和菓子の落雁(らくがん)の材料に使われる、私たちの身近な食べものなんです。
どうやって作るの?
「麦こがし」は、大麦やはだか麦を炒ってから挽いて粉にしたもの。灰褐色と麦の芳ばしい香りが特徴です。家にあるフライパンやミルサーを使って、手作り麦こがしを作ることもできます。トウモロコシやキビなどを原料にする地域もあり、地方で異なる味わいが楽しめる食材でもあるんです。
熱海土産の原料にも
静岡県の熱海市では、約1300年前からまつわる麦こがしを使った「黒麦まんじゅう」が大人気。2016年11月25日に発売して以降、1日5,000個以上売れたこともあるほど、熱海の新名物になっています。もちもちな食感に、上品な甘さと麦の高い香りが特徴です。熱海に立ち寄った際には、ぜひ味わってみてくださいね。
「麦こがし」のおいしい食べ方
「麦こがし」の食べ方は実にさまざま。昔ながらの食べ方としては、砂糖を入れて粉末のまま食べたり、お湯を注いで溶いて飲むことが主流です。砂糖やお湯はお好みの量で調整してみてくださいね。
そのまま食べるのに抵抗がある場合は、お湯の代わりにミルクを注いでみたり、お菓子作りの材料として使ってみましょう!
「麦こがし」を使ったおすすめレシピ5選
1. カロリー控えめ◎麦こがしクッキー
サクサクしっとり食感の麦こがし入りクッキーレシピです。生地が固まりにくい時は牛乳の量を調整しましょう。プレーン生地にココアで色をつけたり、くるみやごまを入れてもおいしく仕上がります♪ 低カロリーで腹持ち抜群のおやつです。
2. お手軽おからスティック
芳ばしい麦こがしの香りが効いた簡単調理のおからスティックレシピです。お好みのドライフルーツを入れてほんのり甘い大人の味わいに。おから入りだから満腹感も得やすく、小休憩におすすめのひと品です。