緑茶(不発酵茶)の種類7つ

1. 煎茶

煎茶は緑茶のなかでもっともよく飲まれている代表的なお茶です。生葉を熱処理し、葉の形状を整え、水分をある程度までさげて保存に耐えられる状態にすることを荒茶製造と言いますが、蒸して揉んで荒茶を製造するもっとも一般的な製法で作られたお茶を煎茶と呼びます。

2. 深蒸し煎茶

普通の煎茶よりも約2倍の時間をかけて茶葉を蒸して作ったお茶を「深蒸し煎茶」と呼びます。茶葉のなかまで十分に蒸気熱が伝わるため、粉っぽくなりますが、お茶の味や緑色が濃く出ます。水に溶けない有効成分も摂取できるのも特徴のひとつです。

3. 玉露

新芽が2~3枚開き始めたころ、茶園をヨシズやワラで20日間程覆い、日光をさえぎって育てたお茶が「玉露」です。最近は化学繊維で覆うことも多くなっています。光を制限して新芽を育てることにより、アミノ酸からカテキンへの生成が抑えられるので、渋みが少なく、旨みが豊富な味になります。

4. 抹茶

てん茶を石臼あるいは微粉砕機で挽いたものです。近年は品種の選定や、肥培管理・被覆期間などを工夫した茶葉で作ったてん茶が使用されるようにもなっています。飲料、お菓子、アイスクリームの原料として使われているんです。

5. 番茶

番茶は「番外茶」からきているといわれており、大きく4種類に分類されます。茶葉の摘採期や品質、地域などによってさまざまな意味の番茶があります。いずれにしても、摘採期、品質、地域などで日本茶の主流からはずれた番外のお茶を指します。

6. ほうじ茶

煎茶・番茶・茎茶などをキツネ色になるまで強火で炒って、香ばしさを引き出したお茶のことです。このほかにも、煎茶や番茶の仕上げ加工工程で選別した形の大きい葉や茎を混ぜ合わせ、炒ったものものも含まれます。
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