火入れをすると保存期間を延ばせる!

より長く冷蔵で保存したいなら、火入れをしましょう。鍋に移し、ひと煮立ちさせます。粗熱をとったら、密閉できる保存瓶に入れて冷蔵庫へ。雑菌の繁殖が抑えられ、2〜3週間ほどもつので、好きなときにいつでも甘酒を楽しめますね。しかし、加熱することにより酵素のはたらきも止まってしまいます。甘酒の味や風味だけ長く楽しみたいという場合におすすめです。

失敗するのはなぜ? 原因と対処法

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芯が残る・すっぱい

甘酒は55~60℃で発酵させることが基本ですが、芯が残る場合は温度が50℃以下になっている可能性があります。周囲の温度や炊飯器によっては、フタを開けたままの保温では温度が下がってしまうことも。そのときは一度フタをして、温度の調節が必要です。

甘くならない

麹菌が作る「アミラーゼ」という酵素がお米のでんぷんを分解することで、甘酒は甘くおいしくなります。そのため、甘みが出ない場合は酵素が作用していないことが考えられます。 酵素は60℃の温度で活発になるので、温度が高すぎると甘みが出ず、逆に酸味が出てしまいます。温度の上がりすぎにも注意し、途中で何度かかき混ぜることも忘れずにおこないましょう。

火入れをすれば失敗した甘酒も飲める!

対処法を試しても芯が残る、すっぱい、甘くならないといった失敗の場合は、火入れをすることにより飲めるようになりますよ。保存性もアップしますが、酵素のはたらきはなくなってしまいますので、砂糖やみりんのかわりとして、料理やお菓子作りに活用するのがおすすめです。

腐敗臭や茶色に変色

温度管理と同じくらい大切なのが、道具の殺菌です。しゃもじや温度計、炊飯器のフタの代わりにのせる布巾など、きちんと殺菌されたきれいなものを使いましょう。 腐敗臭がする場合は違う雑菌が繁殖し増えている可能性があります。においが変だと感じる場合は、念のためも食べないようにしてくださいね。

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