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本場のクラムチャウダーには「アサリ」が使われていないって本当!?
家庭で作るスープの定番「クラムチャウダー」。意外と知られていないが、クラムチャウダーはアメリカが発祥地。しかも、日本のクラムチャウダーは「アサリ」を入れるレシピがお馴染みとなっているが、本場アメリカのレシピでは「ホンビノス貝」という二枚貝を使うのが一般的。
ホンビノス貝は、収穫時期にもよるがハマグリよりもさらに大きな二枚貝で、強めの歯ごたえと濃い味わいが特徴。3〜4月が旬とされ、近年日本でも収穫されるようになったことから、スーパーでも手に入りやすくなった。
今回は、旬のホンビノス貝を使った、本場アメリカ流のクラムチャウダーレシピを紹介する。
ひと口に アメリカ流クラムチャウダーといっても、大きく分けて「ニューイングランド風」「マンハッタン風」が存在する。2種類それぞれのレシピと、両者のいいとこ取りをしたオリジナルレシピを合わせて紹介するので、ホンビノス貝が手に入りやすい今の時季こそ、ぜひ作ってみてほしい。
ミルクベースの濃厚な味わい!「ニューイングランド風クラムチャウダー」
一説には、クラムチャウダーの発祥とされるアメリカ北東部ニューイングランド。「ニューイングランド風クラムチャウダー」の特徴は、牛乳をベースとしたこってり濃厚な味わいの白いスープ。ホンビノス貝から出る濃い味のだしと、ベーコンのうまみが絶妙な相性を生み出した一品だ。
ホンビノス貝は、だしを取ったら一度取り出し、他の具材を煮込んだあとで最後に戻すのがおいしく作るためのポイント。こうすることで、身が硬くなりすぎず、ふっくらとした肉厚の食感を楽しむことができる。
材料 (2人分)
・ホンビノス貝 … 10個
・白ワイン … 大さじ2
・水 … 300ml
・タマネギ … 100g
・ジャガイモ … 100g
・ベーコン … 50g
・ニンニク … 1/2片
・バター … 10g
・ローリエ … 1枚
・牛乳 … 50ml
・生クリーム … 50ml
・塩コショウ … 適量
・パセリ … 適量
作り方 (調理時間:30分)
① ホンビノス貝は砂抜きをして水でよく洗う。鍋に入れて白ワイン、水を注いで蓋をし、殻が開くまで中火にかける。
② ホンビノス貝の殻が開いたら火を止め、3~4分間蓋をして蒸らす。ホンビノス貝を一度取り出し、殻から身をはずしてラップをして置いておく。茹で汁はキッチンペーパーなどで濾す。
③ タマネギ、ベーコンを1cm角に切る。ジャガイモも皮をむいて1cm角に切る。ニンニクは包丁の腹でつぶしておく。
④ 鍋にバター10gを熱し、弱火でニンニクとベーコンを炒める。香りがたったらタマネギを加え、引き続き弱火で透明になるまで焦がさないように炒め、ニンニクを取り出す。
⑤ ②で濾しておいた茹で汁を④の鍋に加える。ローリエとジャガイモを加え、ジャガイモが柔らかくなるまで中火で煮る。アクが出てきたら都度取り除く。
⑥ 牛乳と生クリームを加え、沸騰させないように温めたら火を止める。
⑦ ②で取り分けたホンビノス貝の身を加え、塩コショウで味を調えたら、器に盛る。パセリのみじん切りを散らす。
トマトベースのスープに魚介のうまみがたっぷり!「マンハッタン風クラムチャウダー」
ニューヨークでポピュラーなマンハッタン風クラムチャウダーは牛乳を使わず、ミネストローネのようにトマトベースで仕上げるのが特徴。大きさを1cm角に揃えた5種類の野菜を合わせることで、それぞれが持つ食感の違いをバランスよく楽しむことができる。
ホンビノス貝の香りと相性のよいセロリやタマネギなどの香味野菜を加え、最後にオリーブオイルをひとまわし。野菜の甘みとホンビノス貝のうまみの相性の良さをぜひ堪能してほしい。
材料(2人分)
・ホンビノス貝 … 10個
・白ワイン … 大さじ2
・水 … 300ml
・オリーブオイル … 大さじ1
・ニンニク … 1片
・ベーコン … 2枚
・タマネギ … 100g
・セロリ … 1/3本
・ジャガイモ … 100g
・キャベツ … 2枚
・カットトマト缶 … 1/2缶
・コンソメ顆粒 … 小さじ1
・イタリアンパセリ … 適量
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