ライター : suncatch

食生活アドバイザー / パンシェルジュプロフェッショナル/薬膳コーディネーター

平貝とは?

平貝とは、長さが30cmほどもある大きな貝殻をもつ2枚貝です。ムール貝のような形をした殻の尖った側に「小柱」・中央に大きな「貝柱」・周りに「ひも」があります。味は甘みと旨味があり、貝柱は ホタテ貝よりも大きく歯ごたえがあります。 国内では房総半島より南の大きな湾で獲れますが、漁獲量が激減しているためスーパーなどで見かけることは少ない、希少な貝です。寿司店や高級レストランなどに卸されることが多いのだとか。チャンスがあればぜひ味わってみたいですよね。

平貝?タイラギ?読み方はいろいろ

平貝の読み方や呼ばれ方は地方によっていろいろ。「タイラガイ」や、それが訛って「タイラギ」と読まれることも。「タチガイ」と呼ぶ地域もあります。これは海底で平貝が貝殻の先端を砂に刺し、立つように生息しているのが由来のよう。他にも地域によりさまざまな呼び方があります。 また、平貝にはは貝殻にうろこ状の突起があるもの、つるつるの貝殻のもの、どちらでもないものがあり、「ケンタイラギ」「リシケタイラギ」「ズベタイラギ」などの呼び名がありますが、市場では区別なく「タイラギ」とされています。

平貝の旬は?

平貝の旬は冬から春にかけて、12月~4月頃ですが、地域によって多少違いがあります。寒い時期の方がおいしく、夏になると身が痩せて味が落ちてしまいます。輸入の冷凍ものは年中ありますが、国産を旬に味わうのがおすすめです。

平貝の食べ方

甘みと旨味、ほどよい歯ごたえが魅力の平貝は、生で貝柱をお刺身や寿司ねたにするのが定番です。炙ると甘みが濃くなるので表面に火を通したたきにしたり、バター焼きや天ぷらにするのもおすすめ。中華料理では、炒めものや蒸し料理にも使われています。 九州では「ひも」の部分を調理して生食したり、貝柱をみりん粕漬けにしたりと平貝の郷土料理もあるようです。

作って食べたい!平貝レシピ5選

1. 平貝のパン粉焼き

スライスした平貝にパン粉をまぶし、オリーブオイルでカリッと焼いたひと品です。7mmほどの厚さにカットすると、平貝のほどよい歯ごたえと旨味が楽しめます。 味付けは塩コショウ、衣は卵を使わず水溶き米粉にくぐらせパン粉をまぶすことで、あっさりとした味わいに。レモンを搾っていただきましょう♪

2. 平貝のたたき ひものつけ焼き添え

新鮮なまるごとの平貝が手に入れば、こちらのレシピで余すところなくいただきましょう。貝柱は表面を香ばしく焼き、中はレアのままの「たたき」にしてスライスします。貝柱の周りの「ひも」と「二柱」はみりん醤油味の串焼きに。 塩揉みの下処理や干物にする方法も載っているレシピです。ぜひ、参考にしてチャレンジしてみては?

編集部のおすすめ