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高級魚?雑魚?「げんげ」についてマスター!
日本には、あまり獲れない高級魚だから、見た目がグロテスクだから、おいしくないから、食べられる部位が少ないからなど、さまざまな理由で市場に出回らない数多くの魚が存在します。
「げんげ」という魚もそのうちのひとつで、料亭で高級魚として扱われることもあれば、雑魚として安値で取引されることもある珍しい魚です。何よりの特徴は、他の魚では味わえないプルプルの食感!見た目は少し怖いですが、一度食べたらクセになるおいしさなんですよ♪
今回は、げんげの特徴やおすすめレシピ3選をご紹介します。
げんげってどんな魚?
「幻魚」と書いてげんげと読む
「幻魚(げんげ)」は、主に日本海沿岸で水揚げされる深海魚です。漢字を見ると珍しさたっぷりの魚のように思いますが、「げのげ(下の下)」つまり食用魚としては価値のなかった、雑魚の中の雑魚が名前の由来とも言われています。
深海魚特有の少しグロテスクな見た目ですが、脂がのっていながらもさっぱりとした味わいで、干物、煮物、天ぷら、鍋など、何にしても絶品。もし出会えたら、見た目に騙されずぜひ一度は食べて頂きたい魚です。
産地や旬は?
日本海沿岸で水揚げされるげんげは、富山、新潟、秋田などが主な産地。生のげんげは劣化が早いためほとんど流通しませんが、日持ちのする干物であれば、インターネット通販で手軽に購入することができます。
げんげを目的にした漁はほとんど行われていないため、底曳き網が稼働する9~5月に網にひっかかるような形で引き上げられます。旬は冬とされていますが、あまり気候の関係ない深海に住む魚なので、季節による味の変化はほとんどないとも言われています。
げんげの下ごしらえ
手順
深海魚のげんげは、普通の魚より比較的簡単に捌くことができます。ウロコはなく、骨も柔らかいため、取り除く必要はありません。
頭を切り落としたら、腹側の頭のすぐ下を開き、内臓を取り出します。流水でヌメリを軽く洗い落とし、ザルに入れて水気を切ったら下ごしらえの完成です。細長い形のため、2枚おろしか1匹まるごと調理するのがおすすめ!
げんげのプルうまレシピ3選
1. げんげの煮つけ
下処理を終えたげんげを、醤油、砂糖、お酒でシンプルに煮たレシピです。他の食材は入れず、贅沢にげんげだけを楽しむのがおすすめ♪火加減が強すぎたり、長時間煮込むとせっかくの食感が悪くなってしまうので、その点だけ注意して作りましょう。
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