ライター : Raico

製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター

スイーツには欠かせない「メープルシロップ」

スイーツ好きなら誰もが愛する「メープルシロップ」。パンケーキやフレンチトーストにまわしかければ、とろける甘さにほっこりと癒されます。手作りのお菓子もフォトジェニックに変身するので、味も見た目もダブルで楽しめますよね。

そんなメープルシロップですが、いざ使おうと思ったらお家ない……なんてことありませんか? そこでこの記事では、メープルシロップの作り方や自宅で作れる代用レシピをご紹介します。

メープルシロップの作り方

天然のメープルシロップは、カエデの樹液を煮詰めたものです。保存料や添加物などを使わないため、自然の甘みが楽しめるのが特徴。

メープルシロップを作る際は、元となる樹液「メープルウォーター」の採取が必要です。採集用の木に穴をあけて蛇口を差し込み、容器をセットしてしばらく待つと、透明で水のようなメープルウォーターが出てきます。これを火にかけ、琥珀色になるまでじっくりと煮詰めればメープルシロップの完成。

上のような伝統的な方法だと、40Lのメープルウォーターで1Lのメープルシロップしか作ることができません。

作れるのは春の始まりの数週間のみ

メープルウォーターが採取できるのは、採取する地域によって異なるものの冬の終わりから春の始まりの2週間ほどです。この時期、カエデの木は夜に水分を吸い上げ、昼間にメープルウォーターを流出させます。カエデの木を守るため、樹齢や採取する量などが決められているんですよ。

貴重な日本産も

メープルシロップの主な生産国はカナダ。全体の約8割を占めています。近年は日本産のメープルシロップも流通していて、埼玉県の秩父郡や山形県の金山町などが知られています。この機会に、一度試してみてはいかがでしょうか。

ITEM

花屋花樹有(はなやかじゅある)メープルシロップ 楓の雫

¥3,800

内容量:50ml 生産地:山形県金山町

※2023年9月12日時点 価格は表示された日付のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、Amazon.co.jpおよびrakuten.co.jpおよびshopping.yahoo.co.jpで正確かつ最新の情報をご確認ください。

結局手作りはできるの?

カエデの木からメープルシロップを作るのは、一般家庭ではむずかしいです。というのも、メープルウォーターは、カエデの幹がある程度太くないと採取できないため、木が育つまでに数十年かかってしまうのが理由。

また、メープルシロップを採取するのに主に使われるサトウカエデは、樹高が約40mにもなり庭木にする場合は広いスペースが必要です。

メープルシロップを自宅で作りたいときは、代用レシピを活用しましょう♪

自宅で作りたいならこれで代用!

1. 砂糖+水

Photo by Raico

砂糖:水を2:1の割合で鍋に入れ、ひと煮立ちさせたあとに弱火で30秒ほど加熱したら完成です。少し粘り気のあるシロップで、ホットケーキはもちろんさまざまなスイーツにトッピングできますよ。

上白糖、きび砂糖、てんさい糖など、どんな砂糖でも作れます。砂糖によって味が変わるので、お気に入りのものを探してみてくださいね。

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