ライター : yuco_1111

どんな料理にも活躍する万能ねぎ

薬味や彩りにあると便利な万能ねぎ。冷蔵庫に欠かせないというご家庭も多いのではないでしょうか。万能ねぎとは小ねぎの一種で、青ねぎを若いうちに採取したもの。どんなお料理にもマッチするくせのない風味と軟らかい食感が特徴です。 日持ちがいいのも万能ねぎの特徴ですが、長く冷蔵庫にストックしておくと茶色く枯れてしまったり、傷んでしまうことも多いですね。いつでも青々とした新鮮な万能ねぎを食べるためには、どうしたらいいのでしょう?この記事では万能ねぎの由来や正しい保存方法、また絶品レシピもご紹介します!

「万能ねぎ」って?

実は「万能ねぎ」と呼べるのは、福岡県で作られた小ねぎだけ、ということをご存じですか?万能ねぎは福岡県で作られているブランドねぎで、発祥地は現在の朝倉市です。福岡で栽培される小ねぎはくせがなく、どんなお料理にも「万能」に使えるのが魅力です。また、栄養価も高く、疲労回復や風邪予防など健康にも「万能」。そんなことから「万能ねぎ」と名付けられました。 そんな万能ねぎが東京にお目見えしたのは昭和50年代。しかし、当時の東京は、ねぎと言えば白ねぎが主流。青ねぎはあまり需要がありませんでした。さらに、当時は輸送といえばトラック輸送が一般的で、九州から東京までの運搬には大変時間がかかります。 そこで、ねぎの鮮度を保つため、短時間の輸送が可能なJALの空輸へと変更します。さらに、商品パッケージにはJALのマークを印刷して「高級」で「新鮮」なイメージをアピールしたのです。今や、万能ねぎは関東にもしっかりと根付き、なくてはならないお野菜として愛される存在となりました。

万能ねぎの選び方は?

万能ねぎを買う時は新鮮なものを選びたいですね。新鮮な万能ねぎは全体的にハリがあって、ピンとしたもの。葉先の緑が鮮やかでみずみずしく、根元の白い部はくっきりと白いものを選ぶのがおすすめです。 全体的にハリがなくしおれていたり、葉先が枯れて茶色に変色した万能ねぎは、鮮度が落ちたものです。別の万能ねぎを選ぶようにしましょう。

万能ねぎの保存方法

乾燥に弱い万能ねぎは、うっかりするとすぐにしなびてしまいます。そのまま保存する場合には、根の部分を湿らせたキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋やラップで覆い、立てて保存するのがおすすめです。 また、あらかじめ小口切りにした万能ねぎを冷蔵保存しておくと、すぐに使うことができて便利です。洗って小口切りにした万能ねぎを、キッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れて冷蔵庫に入れるだけ。キッチンペーパーが余分な水分を吸収し、乾燥も防ぐことができます。

冷凍保存は可能?

万能ねぎは冷凍すれば長期保存も可能です。ただし、ねぎを冷凍するとどうしても水っぽくなり、風味が劣るきらいがあります。 冷凍保存するときは、そのままの状態よりも小口切りにした状態がおすすめです。小口に切った万能ねぎをキッチンペーパーを敷いた容器に入れ、ねぎのうえにもキッチンペーパーをかぶせます。その状態で冷凍しましょう。 1時間ほど冷凍したら、いったん容器を取り出してシャカシャカと振ります。振ってからさらに冷凍すれば、ねぎはパラパラの状態で凍ってくれますよ。袋状の容器の場合は平らにならして冷凍しましょう。こうすると塊にならず、必要なときに必要な分だけ使えます。 冷凍した万能ねぎをお料理に使うときには、凍ったそのままの状態で使いましょう。常温で解凍すると、余分な水分が出てベチャベチャの状態になってしまいます。

プランター栽培でいつでも使える♪

キッチンガーデニングで万能ねぎを育てれば、必要なときに必要な分だけ、新鮮な万能ねぎを使え、保存の心配もありません。普段は捨ててしまう万能ねぎの根っこの部分を使って、キッチンガーデニングに挑戦してみましょう! 1. 万能ねぎはよく洗い、根元から5cmほど残して切り落とします。 2. プランターや瓶など丈の高い容器に入れ、根っこの部分が浸かるまでお水を張ります。 3. 日当たりのいい場所で1週間ほど育てます。芽が伸びたら、葉先から必要な分だけつまんで使いましょう。 スーバーで買ってきたお野菜の根を栽培して、ふたたび食べられる部分を再生するお野菜のことを再生野菜と言います。万能ねぎはとても生命力が強く、再生野菜としてもおすすめです。万能ねぎは根元付近に蓄えた栄養で再生します。切り落とした部分があまりに短かかったり、なんども再生を繰り返すと、栄養不足で生育が十分にいかないことも……。 水栽培の場合、万能ねぎが持っている栄養分を使い果たすと、再生は難しくなります。何度も収穫を楽しみたい場合には、土での栽培がおすすめ。土を入れたプランターで育てるか、お庭に地植えするのもいいですね。

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