ライター : sasa_mi

管理栄養士

監修者 : 工藤 孝文

みやま市工藤内科 院長

運動前の食事ってどうしたら良いか分からない…

運動が体にもたらす作用は、運動前に何を食べるのか、いつ食べるのかなどの要素で、左右されることがあります。つまり、食事の内容や食べるタイミングによっては、運動から得られる体への影響をより良くできたり、逆に半減させてしまったりするということです。食事からもコンディションを整え、運動の作用をより高めて健康な体作りをしていきましょう。(※1,2)

満腹時・空腹時に運動するとどうなる?

満腹のままでの運動

食べ物の消化には、胃に多くの血液が必要。しかし、食後すぐに体を動かしてしまうと、消化に必要な血液が運動に使われる手や足などの筋肉に集中してしまい、胃のはたらきが低下します。

食後の運動は、食事からの糖質をエネルギー源として使うため、糖質が脂肪として蓄えられるのを抑える作用があります。運動は食後すぐにではなく、30分ほど空けてから、体に負担がかからない程度でおこないましょう。(※1)

空腹のままでの運動

空腹時は、エネルギー源である糖質が不足しています。その状態で運動すると、糖質の代わりとして、体内のたんぱく質がエネルギー生成のために分解されてしまいます。

たんぱく質は本来、筋肉を作るための材料として使われるもの。エネルギー源として分解されると、筋肉が合成されにくくなってしまいます。運動前は、エネルギー源となる糖質が多い食べ物を摂り、空腹状態を避けましょう。(※2,3)

運動前の食事で摂りたい栄養素とは?

糖質

運動するとき、体内でエネルギーとして使われる栄養素は糖質です。糖質は体内に少量しか蓄えておけないことから、随時補給が必要。不足するとたんぱく質を分解してエネルギーを作るため、筋肉が合成されにくくなります。運動するときは、おにぎりやバナナなど糖質が多い食品を補給しましょう。(※3,4)
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