ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

太るのを阻止!運動後は食事に気を遣おう

人間にとって運動は、生活リズムを整えたり、筋力を維持したりするために大切です。しかし運動後は体に蓄えられているエネルギー源(グリコーゲン)が消費され、筋肉の細胞も傷付いている状態。そのためエネルギーとなる糖質や、筋肉の修復・合成に必要なたんぱく質を食事で補う必要があります。

食事に摂り入れる栄養素や食べるタイミングを意識して、健康的な体作りを目指しましょう。(※1,2,3)

運動後に食事を摂るタイミング

ポイント

  1. 運動後の45分以内がおすすめ
  2. 夜の食事は運動前に摂る

運動後の45分以内がおすすめ

運動直後は多くのエネルギーや栄養素を消費した状態であり、たんぱく質やアミノ酸をはじめとする栄養素を吸収しやすい状態です。また、運動後45分以内は体内のアミノ酸がたんぱく質に変わり、筋肉を形成する「タンパク同化作用」も盛んになります。

運動後の食事では、筋肉の形成に役立てるために、たんぱく質の摂取を意識しましょう。(※4)

夜の食事は運動前に摂る

仕事終わりにジムへ通うといったように、夕食が遅くなる場合は、運動前に食事を摂りましょう。

夜は活動量が少ない時間帯。そのため、摂取したエネルギーが使用されにくく、 体内に脂肪を蓄積しやすいのです。また、睡眠中も胃腸が働くと、睡眠の妨げになることもあります。夕食が遅くなる日は、低脂質で消化にいいものを選びたいですね。(※5)

運動後の食べ物や料理を選ぶポイント

筋トレ後の食事のポイント

  1. BCAAを摂る
  2. ミネラルを補給する
  3. ビタミンA,C,Eを摂る

BCAAを摂る

必須アミノであるBCAAは、バリン・ロイシン・イソロイシンの総称です。筋肉のタンパク質中に多く含まれるため、アミノ酸のなかでも筋肉にとって重要だといわれています。

2007年には、「BCAAの摂取により筋肉の損傷が軽減する」との研究結果が。さらに、2009年には「BCAAの継続的な摂取で疲労感・筋肉痛も軽減できる」との報告も発表されていますよ。(※6,7)
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