ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

スイカは野菜なの?果物なの?

夏の風物詩ともいえる「スイカ」。冷やしてそのまま食べるのはもちろん、スムージーやゼリーなどのスイーツに使われることも多いですよね。スイカの産地では皮をみそ漬けや浅漬けに活用することも。また、海外ではスイカの種を炒って食べる文化がありますよ。

このように、スイカはいろいろな食べ方ができるため、野菜と果物どちらに分類されるか分かりにくい、という方は多いのではないでしょうか?この記事では、そんな疑問を分かりやすく解説します!

スイカは野菜であり果物でもある

スイカは、農林水産省の定義では「野菜」に分類されます。野菜は大根やにんじんなどの根菜類やきゅうりやトマトのような果菜類など5つに細分化され、スイカはそのなかの「果実的野菜」に該当します。

果実的野菜とは、分類上は野菜でも一般的に果物として食べられている野菜を指します。そのため、スイカは野菜であり果物でもあるとされています。

なお、メロンやいちごもスイカと同じ果実的野菜に当てはまりますよ。

そもそも野菜と果物の違いって?

野菜と果物の定義は、生産・出荷統計や家計調査などの分野によって見方が異なるため、統一されているわけではありません。

そのため、この記事では、農林水産省が定義する野菜と果物の違いについて解説します。

野菜の定義

農林水産省では、以下の条件を満たしたものを野菜としています。

野菜の条件

  1. 草本性(そうほんせい)で食用にできる植物
  2. 加工を前提にしていないもの
  3. 田畑で栽培されるもの
  4. 副食物であること

果物の定義

農林水産省では、果物の条件を以下のふたつと定めています。

果物の条件

  1. 2年以上栽培する草本植物および木本(もくほん)植物であること
  2. 果実を食用とするもの
スイカは、苗を植えてから1年で収穫する点が一般的な野菜と同じであることから、野菜に分類されています。

スイカの保存方法

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