栗を使う必要なし!? モンブランの意味に栗はまったく無関係だった

あまり知られていないモンブランの意味。実は、ヨーロッパにあるアルプス山脈のモンブランが由来していることをご存知ですか?見た目のインパクトが強いのが特徴的なモンブランの作られたルーツや、見た目のデザインなどモンブラン事情についてご紹介します。

2017年11月28日 更新

みんな大好きモンブラン

みなさんはどんなケーキがお好きですか?ショートケーキ?チョコレート?あ、タルトもいいですね。そんな数あるケーキの中でも、モンブランが好きという方も多いのではないでしょうか。
そういえば、あの独特なフォルムってモンブラン以外には見かけませんよね。では、みんな大好きだけど、知っているようで知らないモンブランについて、いろいろとご紹介しちゃいます。

モンブランは栗じゃない!?

モンブランと言えば、秋のお菓子と思っている方も多いのでは?その理由は、モンブランに栗が使用されることが多いためですね。カップケーキ型の土台に螺旋状のクリーム、てっぺんにはマロングラッセや栗の甘露煮がのっているというのが一般的なイメージです。
しかし必ずしも、モンブラン=栗というわけではないということをご存知ですか?モンブランが栗を使ったケーキというイメージが付いたのは、日本で最初にモンブランを作った洋菓子店の店長さんが、栗を使用したモンブランを仕立てたためなんです。その際、モンブランが広く親しまれることを望んだ店長さんが商標登録をしなかったため、栗を使ったモンブランが日本全国に広まっていくことになりました。今ではどの洋菓子店にもある定番メニューですね。

モンブランとは?

モンブランの意味

モンブランはフランス語で「白い山」を意味します。フランスとイタリアの国境にある西ヨーロッパでは、最高峰の山の名前であるアルプス山脈のモンブランが、その由来です。高さは、実に4,810m。日本で一番高い富士山が3,776mですから、富士山より1,000mも高いんですね。
ちなみに、他の言語ではモンブラン以外の呼び名もあります。中でも、イタリア語ではモンテ・ビアンコ(Monte Bianco)と言います。また、フランス語ではラ・ダーム・ブランシュ(La Dame Blanche)という異名もあり、こちらは「白い婦人」という意味です。その美しさが名前からでも想像できますよね。

モンブランの特徴

モンブランは、栗を使っているイメージがありますが、必ずしもそうではありません。モンブランの山をイメージし、細い麺状にしたクリームをあしらい、雪に見立てた砂糖がかけられているのが特徴。
山の形に似せて作られているモンブランの螺旋状に巻かれたクリームは、登山する道を表しているのかもしれませんね。
先述したように日本にモンブランが登場した際、その洋菓子店の店長さんが商標登録をしなかったので、その広がりと共にさまざまなモンブランが生まれることとなりました。みなさんもサツマイモや紫芋、かぼちゃのモンブランを見て「へえ、栗じゃなくてもモンブランて呼ぶんだ。」と思ったことがあるのではないでしょうか。他にも、抹茶やチョコレートのモンブランというのもあります。どのモンブランも見た目に凝り、とても美しいですね。

モンブランの発祥は日本?

黄色いモンブランの発祥自由が丘「モンブラン」

お菓子のモンブランの発祥には2つの説があります。
ひとつは東京自由が丘にある「モンブラン」という洋菓子店を始まりとする説です。前述の、商標登録をせずにモンブランを日本に広めた洋菓子店の店長さんとは、このお店の創業者である迫田千万億(ちまお)さんのこと。迫田さんが1933年、モンブランの登山口シャモニーを旅行した際に出会ったメレンゲベースのマロンケーキと、美しく白い山「モンブラン」に魅了されたことがきっかけで、今も多くの方に愛されるお菓子モンブランが誕生することとなりました。
実は、迫田さんが食べたマロンケーキは茶色だったそうで、黄色いクリームと黄色い栗のモンブランは日本独自の物です。迫田さんがモンブランを開発する際、ヨーロッパで主流の茶色ではなく、日本でなじみの深い栗の甘露煮の黄色を用いたそう。時代柄、まだまだ洋菓子が苦手な中高年が多かったころ、「栗きんとんに似ているから、モンブランなら食べられる。」という声も多かったようです。日本においてこれほどモンブランが広まったのも、迫田さんの工夫のおかげかもしれませんね。
■店舗名:モンブラン(TOKYO JIYUGAOKA MONT-BLANC)
■最寄駅:東横線 自由が丘駅 徒歩2分
■住所:東京都目黒区自由が丘1-29-3
■電話番号:03-3723-1181
■営業時間:10:00~19:00
■定休日:なし
■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13003260/

モンブランの元祖パリ「アンジェリーナ」

モンブラン発祥のもうひとつの説は、モンブランを看板メニューとして持つパリの老舗カフェ「アンジェリーナ」を始まりとする説。ルーヴル美術館近くのリヴォリ通りにあり、ジョージ5世やマルセル・プルースト、シャネルも通ったという名店です。お店の創業は1903年と、迫田さんのフランス旅行よりも昔なことが発祥説の根拠です。しかしながら、モンブランがメニューとして公表された時期は定かではありません。
■店舗名:サロン・ド・テ・アンジェリーナ プランタン銀座本店(Salon de The ANGELINA)
■最寄駅:JR山手線 有楽町駅中央口 徒歩5分、東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅4番出口 徒歩2分
■住所:東京都中央区銀座3-2-1 プランタン銀座 本館 2F
■電話番号:03-3567-7871
■営業時間:11:00~21:30(L.O./〜20:30,コースのL.O./〜20:00)
■定休日:なし
■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13031188/
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