腕が切れてしまうイカもいる

ヤツデイカやタコイカなど成長の途中で触腕が取れてしまうイカの種類もあります。ヤツデイカの生息地は、熱帯地域の太平洋やインド洋の深い海。世界的にも捕獲例が少なく、原型をとどめた状態で捕獲されるのがかなり珍しいイカです。

日本では兵庫県新温泉町沖でホタルイカ漁をしていた漁師によって、2008年に初めて完全な形で捕獲されました。触腕がない状態がはっきり確認できたものの、触腕がない理由、またほかの生態についてもまだまだ分からないことが多いのです。

イカとタコの違い

イカとタコは、触腕の有無以外にも吸盤、墨、身体の色、泳ぎ方などいろいろな違いがあります。

例えば、イカとタコの吸盤の違いは大きさだけではありません。イカの吸盤は細長い形状のなかにお椀型のヘコミがあり、内側のギザギザした部分で相手にくっつきます。対して、タコの吸盤は低い円筒型で直接相手にくっつくのが特徴です。

イカの墨は粘り気があるのに対してタコの墨はそれほど粘り気がありません。また、イカの身体は興奮すると変色するのに対し、タコの場合は石や岩などの保護色に変わるという違いのひとつ。

泳ぎ方も違いがあります。イカは漏斗(ろうと)という部位から勢いよく水を吹き出して移動しますが、タコは普段足を使いながら海底を移動するのが特徴です。

イカの足は話のネタになる!

イカの足が10本ではなく、正確には8本という新事実。驚いた方も多いのではないでしょうか。次回イカを調理する際には、じっくりと眺めてみてくださいね。食材への親しみも湧いて、ますます「イカ好き」になること間違いなしです。

イカの足と腕には、どちらも捕食の際の大きな役割があります。イカの生態について、ぜひ誰かに教えてみましょう♪
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