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「マッコウタコイカ」とは?記事のまとめ
- 通常イカの足は10本だが、「マッコウタコイカ」の足は8本しかない
- 幼少期は足が10本あるが、大人になると触腕(しょくわん)がなくなって8本になる
頭がイカで足がタコ「マッコウタコイカ」とは
みなさんは「マッコウタコイカ」をご存じですか?「タコイカ」とも呼ばれるこの生き物は、通常イカの足は10本、タコの足は8本なのに対し、タコと同じく8本しかないという不思議な特徴をもっています。
初めて標本に記載されたマッコウタコイカは、なんとマッコウクジラの胃の中から発見されたもの。市場にはほとんど出回らない、かなり珍しい生き物です。(※1)
初めて標本に記載されたマッコウタコイカは、なんとマッコウクジラの胃の中から発見されたもの。市場にはほとんど出回らない、かなり珍しい生き物です。(※1)
マッコウタコイカの分類や生態
マッコウタコイカの分類はテカギイカ科のタコイカ属、つまりイカの一種。イカではあるけれど足の数がタコと同じなので、“タコイカ”と名前がつけられたそうです。
同じタコイカ属の生き物には「テナガタコイカ」がおり、いずれも幼少期は足が10本ありますが、大人になると触腕(しょくわん)がなくなり8本になるという共通点があります。(※1)
同じタコイカ属の生き物には「テナガタコイカ」がおり、いずれも幼少期は足が10本ありますが、大人になると触腕(しょくわん)がなくなり8本になるという共通点があります。(※1)
マッコウタコイカはどこで獲れる?生息地は?
マッコウタコイカは、北太平洋やオホーツク海、日本海などで発見されています。日本では、日本海の中央「大和堆」「新隠岐堆」の深海700〜1,120mの場所で採集されていますよ。
まれに漁獲物の中に入っていることがあり、2014年には新潟県糸魚川市能生沖で体長54cmのマッコウタコイカが、漁船の底引き網漁に引っかかっていたことも。めったに見ることができないこの珍しいタコイカは、過去には上越市立水族博物館で展示されていました。(※1)
まれに漁獲物の中に入っていることがあり、2014年には新潟県糸魚川市能生沖で体長54cmのマッコウタコイカが、漁船の底引き網漁に引っかかっていたことも。めったに見ることができないこの珍しいタコイカは、過去には上越市立水族博物館で展示されていました。(※1)
マッコウタコイカは食べられる?味わいや食べ方
マッコウタコイカは食べられます。北海道や東北のエリアでは、スーパーで「タコイカ」の名前で販売されていることも。普通のイカのように、イカリングにして釧路のお弁当屋さんや給食で食べられているという話もあります。
実際に食べた人の口コミによると、身はやわらかくて、イカの味がするそう。炒め物や揚げ物などさまざまな調理法で味わえます。
実際に食べた人の口コミによると、身はやわらかくて、イカの味がするそう。炒め物や揚げ物などさまざまな調理法で味わえます。
マッコウタコイカはとってもレアな不思議な生き物
イカなのに足が8本しかない不思議な生き物「マッコウタコイカ」。なかなか見かけることはないレアな食材ですが、もし出会えた際はぜひ味わってみてくださいね。
【参考文献】
(2025/06/13参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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