なんてネガティブ……「ごぼう」の花言葉が胸に迫るほど切実だった

食物繊維やポリフェノール、ミネラルを含み、素朴な味わいで食卓をおいしくしてくれる「ごぼう」。実は、とても印象にのこる花を咲かせます。そして、注目すべきはその花言葉!そんなにネガティブにならなくても……と、思わず心配になります。。。

ごぼうに花言葉が?

ごぼうといえば、ニンジンと一緒につくるキンピラごぼうがポピュラーですよね。ほかにも、牛肉のごぼう巻や、甘く煮たごぼうにカツオ節をまぶしていただく土佐煮などがあります。ごぼうは歯ごたえがあり、田舎料理のような素朴さがなんともいえない食材。それにもまして、食物繊維やポリフェノールがたっぷりなのも人気の秘密です。

そして、実はとても印象的な花を咲かせるんですよ。あの素朴なビジュアルからは想像しにくい、強いインパクトをもつ花です。でも、それは見た目だけではありません。ごぼうの花の花言葉は、意外にもインパクトが強く……いや、猛烈にネガティブなのです……。

ごぼうの花言葉は「いじめないで」

ごぼう(牛蒡・Burdock)はユーラシア大陸原産の、キク科の植物です。根の部分は同じキク科のタンポポとよく似ています。普通のごぼうは根の部分が食用にされますが、若ごぼう(葉ごぼう)は、根・軸・葉まで食べられます。そして、初夏から夏にかけて特徴的な花を咲かせるのですが、その花言葉はなんと…

「いじめないで」

いやいや、いじめませんよ!といいたくなるような花言葉ですが、それだけではありません。

「私にさわらないで」
「用心・警戒」


……こちらは極度の拒否反応です。

なぜ、こんな花言葉かというと、ごぼうの花は、トゲトゲした花びらを支える総苞(そうほう)の部分に、まるでイガグリ(毬栗)やウニのようなトゲがあるのです。どうやらこのトゲが、他者を寄せつけないネガティブな花言葉を生んだようですね。紫色の花を咲かせたその姿は、アザミにもよく似ています。

意外とごぼうの花は綺麗

ごぼう(牛蒡)という名は、その根の姿が、牛の尾に似ていることが由来といわれています。また、マラソン競技などで次々に人を追い抜いていくことを“ごぼう抜き”といいますよね。これは、ごぼうの根がまっすぐ生えているため、長く抜きにくそうでいて、意外と簡単にスルリと抜けることから生まれた言葉のようです。

いろいろなネタにこと欠かない“ごぼう”ですが、花が咲く前に収穫されてしまうので、なかなか開花した姿を見ることはできません。しかし、いったん花を咲かせてみると、そのイガイガのなかに際立つ、鮮やかな紫色に目を奪われるひとも多いようです。牛のしっぽのような根からは、想像もできないアザミに似た紫の花は、とても造形的なことから、モダンな生け花に活用されることもあるんですよ。

実はこんな言葉も

ごぼうには、ほかにも花言葉があります。それは…

「しつこくせがむ」

ごぼうの花は、総苞(そうほう)のトゲをさわると簡単にくっついてきます。それは、トゲの先端がカギ針のようになっているから。いつの間にか服やら何やらにくっついてくる“ひっつき虫っぷり”が「しつこくせがむ」という花言葉を生んだようです。

また、ごぼうは縄文時代の遺跡から発見されていますが、辞書などに登場したのは平安時代からです。日本では自然に自生しないので、中国から朝鮮半島経由で薬草として伝わったといわれています。現在、基本的にごぼうの根を食用にしているのは日本だけ。欧米や中国などでは、薬用として用いられています。そのように、食材や薬用として役立っていることから、実はポジティブな花言葉もあります。それは…

「人格者」

うーん、これで、なんとか名誉挽回といったところでしょうか。でも、拒絶して、しくこくせがむ人格者って、どうなんでしょう。

ほかにもある!? ビミョーな花言葉たち

ごぼうのように、花言葉はロマンティックなものばかりではありません。思わず突っ込みたくなるような花言葉が、まだまだたくさん存在するんですよ。さっそくご紹介しましょう!

りんどう

「苦しんでいる時のあなたが好き」
……間違いなく「S」ですね。でも、「あなたの悲しみに寄り添う」というのもあります。ドSなだけではありませんでした。

「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」
大いなる自然かと思いきやサスペンスです。「自然美」というのもあります。渋いイメージのある柿ですが、結構壮大なのが面白いですね。

パセリ

「お祭り気分」
明るく楽しい雰囲気ですが、ほかにもあります。「死の前兆」……上げて落とされた気分です。

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WRITER

中山陽子

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