「字噺」とは?

「字噺」とは高座へ紙を貼り出して、筆で文字を書きながらお話を進めるもの。すでに存在する漢字を分解して物語を進めたり、ふたつ以上の漢字を組み合わせて新しい漢字を作って遊んだのです。

実際どんな話?

「先日、魚を食べまして」と言いながら魚へんを書き「こんな形をした魚だったんですよ」と「◎」を、そして最後に「魚は魚でも、魚のすり身でできたちくわだったんですね!」といった風にオチをつけるのです。意味がわかるとすっきりしますね!

国字である

魚へんに「◎」で「ちくわ」と読むこの漢字は、国字の一種です。国字とはなんのことでしょうか? 漢字はもともと中国の文化で、日本に伝わり、現在まで使われてきたことは皆さんもご存知かと思います。この漢字に対して、中国以外の国で作られた漢字体の文字のことを「国字」と呼びます。一見すると漢字と変わりありませんが、日本で生まれたオリジナルの文字ということですね。

国字はパソコンなどでは使えない?

パソコンやスマートフォンで「ちくわ」と入力してみても、魚へんと「◎」が合体した文字はでてきませんよね。国字は漢字と比べて歴史が浅い分、パソコンなどに対応していないことが多いのです。

創作漢字

まだまだある!現代の創作漢字

産経新聞社営業局が運営する総合情報サイト「産経square」では、このような創作漢字のコンテストも開催されています。魚へんに「◎」のほかにも、 ・米へんに「黄」でカレーライス ・魚へんに「板」でかまぼこ など、ユニークな漢字が作り出されているんですよ。カレーライスもかまぼこも、それぞれ白ご飯とカレー、かまぼことかまぼこ板が並んでいる様子を見事に1文字で表現していますよね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ