ライター : とも

子育てフードライター

富山の郷土料理「氷見うどん」とは

氷見(ひみ)うどんの歴史は古く、発祥は江戸時代中期にさかのぼるといわれています。能登半島にある「總持寺(そうじじ)」というお寺でうどんを食べる風習があったことや、輪島のそうめん製法などを取り入れたのが始まりという説が有力。

誕生当時は「糸うどん」と呼ばれ、しだいに「氷見うどん」と呼ばれるようになりました。氷見うどんは加賀藩の御用達うどんとして献上されていたんですよ。

氷見うどんの特徴

製法

氷見うどんは「手延べ」と呼ばれる製法で作られます。手延べとは、小麦粉や塩水で作った生地のかたまりをその名の通り手で延ばす方法。2本の棒にかけた生地を少しずつ延ばす作業は、まさに熟練の技です。

気温や湿度、麺によって状態を見極めるため、手作業でなければ作れないといわれていますよ。

太さやコシ

氷見うどんの太さはお店によって異なります。そうめんのような細いものから、煮崩れしにくい太いものまでさまざま。料理によって使い分けるのがおすすめです。

細麺、太麺どちらも手延べ特有のコシが特徴。「まるで餅のよう」と例えられるほど、しっかりとした食感を楽しめますよ。

氷見うどんは日本三大うどん?

日本三大うどんのうちのふたつは、香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどんといわれていますが、もうひとつが何なのかは諸説あります。氷見うどんもそのひとつ。

ほかにも、群馬県の水沢うどんや長崎県の五島うどんという説もあるため「この3つが日本三大うどん」と明言するのはむずかしいようです。

氷見うどんのおいしい食べ方

氷見うどんは、温冷どちらでもおいしいですよ。特に細麺はざるうどんでつるっといただくと絶品。太麺は煮込みうどんや鍋料理に使うのもおすすめです。

細麺・太麺どちらもゆであがったら冷水でしめるのがおいしさの秘訣。表面のぬめりや塩分を洗い流すことで、麺の味がより際立ちコシも楽しめます。
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