匹、尾、本、枚…大混乱!複雑すぎる「魚の数え方」まとめ

お魚を正しく数えることができますか?日本にはものの数え方がたくさんあり、日本人であってもあやふやだったりします。ちょっと気恥ずかしくて、大人になった今では聞けないお魚の数え方、何がどう違うのかを確認して現代のヤマトナデシコを目指しましょう!

2016年10月27日 更新

魚を数えるのって難しい

普段、会話をしているときは気にもとめない数え方ですが、ふとした瞬間に「あれ?このお魚ってなんて数えるんだろう?」と頭をよぎる時があります。小さなお子さんに「このお魚はなんて数えるの?」と改めて聞かれるとドキッとすることもありますね。
日本にはものによってさまざまな数の数え方が存在します。数の数え方のことを“助数詞”と言いますが、一説に日本の助数詞は約500種類も存在すると言われています。クイズ番組などでおなじみなのは、うさぎの“羽(わ)”やタンスの“棹(さお)”でしょうか。日本語の豊かさを感じるひとときでもありますが、現在ではあまり使われなくなったものもあり、日本人でもあやふやなものが助数詞なのです。
スーパーはパック詰めのため、お魚を数える機会自体が少ないうえ、お店のひとと話さなくてはならないお魚屋さんですら、たいていが“匹”で事足りてしまいます。実際に匹以外の数え方を使う機会はほぼないと言ってもいいでしょう。しかし、実際に使うことはなくても、お魚の数を数えるときに“匹”以外の数え方があることは知っていますよね。何がどう違うのか、気になったことはありませんか?

魚の数え方

お魚を数えるときに“匹”以外のことばで数えているのを聞いたことはありますか?これから冬に向かって旬を迎えるお魚に鰤(ぶり)があります。テレビ番組などを気をつけて観ていると、市場からのレポートなどでは、鰤を数えるのに1本、2本と“本”を使うことが多いです。また、同じ鰤でも釣り人が数えるときは“尾”を使うことが多いように思いますし、料理番組で料理人が使うのは“枚”“切れ”を使います。
同じお魚を数えるのに、いろいろな数え方があるのは不思議ですね。このように日本では、同じお魚でも、その形や大きさによって数え方が変化するという特徴があります。つまり数え方を表わす助数詞とは、そのもの自体を見たことがなくても、ある程度大きさや形が想像できることばなのです。

普通は匹、匹と頭の違い

お魚を数える助数詞で最も一般的なのは匹です。匹は、お魚だけでなく動物を数えるときにも使います。もともと“匹”という漢字はふたつのものが対になっていることを表わします。古くから人間にとって一番身近な動物は馬でした。乗ったり、農耕に使ったり、と馬のお尻を見る機会も多かったためか、馬のお尻がふたつに割れていることから、ふたつに割れたお尻を持つものを匹で数えるようになりました。
馬を数えることばとして匹が定着した様子は、源氏物語や今昔物語でも見ることができます。その後、動物を数えることばとして匹が広まり、馬のみならず動物全般を数える助数詞として匹は広まっていきます。そのため、お魚や動物、昆虫などを含めた生き物全般が匹で数えられるようになったのです。
ところが、現代では馬は匹よりも頭で表されます。お魚でもジンベエザメのような大きなものは頭で数えられます。つまり、匹は小型のもの、頭は大型のもの、と数え方によって大きさが分かれているのです。頭は明治初期にアメリカより入ってきた牛や馬の数え方“head”が語源と言われています。この頃から、人間が抱きかかえられないような大型の動物は頭、小型の動物は匹、と意味の分化が起こってきたと言われています。

細長い魚

お魚を数えるときに、よく使われる“匹”という助数詞ですが、細長いお魚に関しては匹以外にも別の数え方をする場合は多いのです。小型の細長いお魚、例えばサヨリなどには“条(じょう)”や“筋(すじ)”を使います。どちらの数え方も細く長いものを数えるときに使うことばで、光や流れ星を「ひとすじ」と表わすこともありますね。
鰤やカツオ、まぐろといった大きな細長い形のお魚は“本”で数えられるのが一般的です。本で数えられるのは、頭からしっぽまでついている加工されていない状態の数え方で、包丁が入ることで形が変わると数え方も変わります。鰤やカツオ、マグロの切り身はスーパーなどでもよく見かけますね。切り身の数え方にはなじみがある方も多いのではないでしょうか。
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