日本中を驚かせたさまざまな宣伝活動

主食の米1升が10銭だった時代に、発売当初の赤玉の値段はおよそ4倍という、たいへん高価な贅沢品でした。それでも売れたことから、その人気ぶりがうかがえます。さらに商品の知名度を上げようと、さまざまなPR活動を積極的におこなって、日本中をあっと驚かせたことでも有名です。

新聞1面に手書きの商品名を書いた広告を出し、子どもが落書きした新聞が入っていると、苦情が殺到する騒ぎになります。また赤玉の字が入ったはっぴを着て町中を練り歩いたり、販売店に景品を付与したり、ホーロー看板を作ったりなど。当時としては斬新な宣伝を展開しました。

日本ではじめてのヌードポスターが登場

その後も販売促進のためのPR活動はとどまることを知らず、ついにはキャンペーンキャラバンの「赤玉楽劇座」を結成。全国各地の公会堂などに酒店の関係者を招待して、巡業公演をする役割を担っていました。そのかいあって、年々右肩上がりの売上げを記録するのです。

大正11年に、肩を露わにした女性の上半身が写った、日本初のヌードポスターが発表されます。楽劇座のプリマドンナをモデルにした、セピア色のモノクロ印刷ながら、胸の前に持ったグラスのワインは赤色!それが大反響を呼び、さらなる売上げの増加につながったことは言うまでもありません。

赤玉スイートワインのおいしい飲み方

ストレート

赤玉スイートワイン本来の味を楽しむなら、ストレートで飲むのが一番です。普通のワインを飲み慣れている人には、甘すぎると感じるかもしれませんが、逆に赤玉のいいところでもあります。

ワインは一般的に白は冷やして、赤は常温でといわれますが、赤玉の場合は赤でも冷やすほうが美味。甘味が強く、渋味や酸味をあまり感じないため、冷やすとよりおいしく飲めます。

オン・ザ・ロック

ワインに氷を入れて飲むなんて、と思う人が多いでしょうが、これが意外といけるんです。赤玉は、醸造途中でアルコールを加えて酵母の働きを止める、酒精強化ワインと同じような造り方をしています。

さらに甘味料も添加しているので、しっかりした甘さとアルコール度数の高さが特徴。氷を加えると溶けるほどに薄くなるため、一段と飲みやすくなりますよ。

お湯割り

ワインにはホットワインという飲み方があり、寒い日にはこれで身体を温めている人も多いことでしょう。赤玉もホットワインにするとおいしいですが、ロックと同じ理由で、お湯割りにするとさらに飲みやすくなります。

シナモンスティックやパウダー、クローブなどのスパイスを加えてもOK!花のようなやさしい香りの白も、お湯割りによく合います。
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