ライター : 堀田 らいむ

webライター

バーボンって?

バーボンは、アメリカ開拓時代を支えたお酒で、スコッチウイスキーとは異なる材料と製法で作られます。 原料にトウモロコシを使い、醸造と蒸留を経て、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で2年以上熟成させます。原料からくる風味、熟成に使う樽からしみ出すバニラ香や液色が特徴のお酒です。

バーボンの基本的な飲み方

ストレート

バーボンは西部劇から連想される男らしいお酒です。荒削りで尖ったイメージがありますね。往年のロックミュージシャンたちが好んで飲み、歌にも取り上げたことでイメージが定着しました。バーボン本来の味を、イメージといっしょに味わうならストレートがおすすめです。 グラスの半分程度までバーボンを注ぎます。グイグイ飲むと、アルコールで舌が麻痺してしまいますので、チェイサー(「追いかける」という意味)と呼ばれる水を用意します。内蔵の負担を軽減させる目的もあります。 氷を入れたミネラルウォーターを別のグラスに入れておき、バーボンと交互に飲むことで、いつでも最初の一口のような新鮮さを味わえます。チェイサーには、よく冷えた水が合います。

ロック

バーボンとスコッチ、同じウイスキーでも味は結構違います。別のお酒と思われたほうがいいでしょう。オン・ザ・ロックはグラスに入った氷をカラカラいわせながら飲む、オシャレな大人の飲み方です。 ストレートはちょっときついかも、という方におすすめ。製氷機で作ったものではない、大きめの氷を1~2つグラスに入れて、氷を回転させてグラスを冷やします。氷が溶けないうちに飲み切れるよう少なめにバーボンを注ぎます。大きめの氷を使うのは、氷が溶けにくいからです。 大きめの氷が入る口が広いグラスがおすすめです。冷たさが大切ですから、グラスも冷やしておきましょう。氷がグラスに触れる音や氷どうしが触れあう音。そんな音も雰囲気を演出してくれます。

水割り

バーボンはアメリカ中東部にあるケンタッキー州バーボン郡が発祥といわれますが、隣接するテネシー州でも製造されています。ケンターキーの主な銘柄は、『ジン・ビーム』、『フォア・ローゼス』、『アーリータイムス』、『ワイルドターキー』や『IWハーパー』などがあります。 テネシーの銘柄では、『ジャック・ダニエルズ』が有名です。銘柄によって香りや風味が微妙に違います。水割りにすると滑らかで甘みを感じやすくなりますので、水との相性は悪くありません。それぞれの銘柄のコツをつかんで、深い味に仕上げましょう。 基本はしっかりと冷やすことです。まず、グラスいっぱいに氷を入れて冷やします。バーボンを注ぎ、マドラーでかき混ぜます。氷が減れば足します。最後にミネラルウォーターを注ぎ、かき混ぜます。「バーボン1:水2~2.5」がおいしい水割りの割合と言われ、バーボンの個性をやわらかく包みます。

オススメの飲み方

トワイスアップ

バーボン特有の香りを堪能できる飲み方です。お酒はアルコール分20%程度のときが、最もバランスのよい香りが立ち上るとされています。室温のバーボンをグラスに適量注ぎ、同じ量の冷えていないミネラルウォーターを注ぎます。 「バーボン1:水1」の割合、水でトワイス(「2倍」という意味です)に希釈する飲み方です。冷えると香りが立ちにくくなりますので、氷は入れません。グラスを軽く揺らし、立ち上るバーボンの香りを楽しみます。テイスティングにも用いられる飲み方だそうです。グラスの脚が持てるワイングラスやシェリーグラスがよいでしょう。

ハイボール

Photo by Snapmart

トウモロコシ由来の独特の甘みや香ばしさ。液色やバニラ香は、熟成で使うオーク樽の影響といわれます。そんなバーボンの特徴を引き立てる飲み方がハイボールです。 ハイボールの作り方は、まずグラスいっぱいに氷を入れて、グラスをキンキンに冷やします。 そしてバーボンを適量注ぎ、かき混ぜます。ソーダを加えます。「バーボン1:ソーダ4」の割合が黄金比率です。マドラーでタテに1回まぜます。爽快感も味わいたいので、炭酸を逃がさないようにかき混ぜるのがコツです。かき混ぜすぎると泡が立って炭酸が逃げてしまいます。 バーボン、ソーダーとグラスはしっかり冷やしておきます。さらにレモンを軽くしぼると爽快感が増します。ついつい飲み過ぎてしまうの難点ですが、ぜひ試してみたい飲み方です。でも、ソーダ割りじゃ飲みづらいという方は、ブラックハイボール(コーラ割り)はいかがでょう。 バーボンには、独特の香りとコクがありますから、炭酸のさわやかさ、コーラの甘さとうまくバランスがとれているはずです。レモンをしぼって加えると、より爽やかになりますよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ