
ライター : ニコライ
グルメライター。スイーツやお店の紹介、コラムまで食に関することは幅広く書いていこうと思います。日本酒が好きで飲み歩きも多いこの頃。旅行先のカフェに行くのも好きです。どうぞ宜…もっとみる
名前は知ってる「エバミルク(無糖練乳)」とは
「エバミルク」は別名「無糖練乳」と称され、牛乳を加熱殺菌し半分以下に煮詰めたものです。『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』では、エバミルクの成分は乳固形分が25%以上、そのうち乳脂肪分が7.5%以上と定められています。(※1)
エバミルクに砂糖が加えられたコンデンスミルク(加藤練乳)は、粘度が高くチューブ入りのものが多くありますが、エバミルクは粘度が低いため缶詰で販売されるのが一般的です。
低カロリーなのがポイント
エバミルクの最大の魅力は、なんといってもカロリーの低さ!同じ乳製品である加糖練乳や生クリームと、100gあたりのカロリーを比較してみましょう。
・エバミルク(無糖練乳)……144kcal(※2)
・コンデンスミルク(加糖練乳)……332kcal(※3)
・生クリーム(動物性)……433kcal(※4)
・生クリーム(植物性)……392kcal(※5)
並べてみると分かるとおり、圧倒的に低カロリーですね!このカロリーの低さから、コンデンスミルクや生クリームの代わりに、エバミルクを活用している方が多いのです。
どんな料理に使われる?
グラタンやドリアなどに使われる、ベシャメルソースの材料に使用されることが多いです。さらにクリームシチューやカレー、中華料理にも使われます。また、プリンや杏仁豆腐などといったスイーツにも活用されます。
料理やデザートに使用すれば、エバミルク特有の濃厚さが際立ち、コクや風味がしっかり感じられます。家庭料理でも、お店で食べるような本格的な味わいに仕上げられますよ。
海外ではコーヒー用のクリーマーとしても
海外では、コーヒーや紅茶のクリーマーとして使うことが一般的です。特にシンガポールでは、エバミルクを加えたコーヒーや紅茶製品が親しまれています。香港でもミルクティーやマンゴープリンの材料として、エバミルクは欠かせない存在なんです。
エバミルクの作り方
お鍋で煮詰めると時間がかかるため、耐熱容器に牛乳を入れて電子レンジで加熱する方法をおすすめします。加熱中に牛乳の吹きこぼれがないよう、大きめの耐熱容器を使用するのがコツです。レシピを参考に、加熱時間は牛乳の量によって調整してくださいね。
自分で気軽にエバミルクを作れるようになると、杏仁豆腐や朝食にぴったりな濃厚卵焼き、ミルク風味がしっかり感じられるコーヒーゼリーのデザートなど、料理の幅が広がりますよ。
▼加糖練乳の作り方はこちらでチェック!
保存方法
せっかく作ったエバミルクは、最後までおいしくいただきたいもの。賞味期限には注意して使用することが大切です。手作りのエバミルクは保存料が入っていないので、冷蔵庫でしっかり密封保存したとしても翌日には使い切りましょう。
また市販のものであれば、保存容器に移し替えてふたをしっかり閉めて冷蔵保存すると、約2週間はもつといわれています。メーカーによっても賞味期限は異なるので、きちんと表示を確認し、できるだけ早く使用することをおすすめします。