みすず人参糖という商品もある

長野県の上田市と近隣の地域は「小県」(ちいさがた)と呼ばれ、古くから高麗人参の栽培が盛んに行われてきました。高麗人参は今でも同地域ではスーパーや八百屋さんなどに並んでいて、住民は天ぷらなどにして食べます。「みすず人参糖」は、高麗人参のエキスを抽出し、ゼリーのようにして食べやすくしたお菓子です。高麗人参のもつ独特のほろ苦さと甘みが味わえます。

みすず飴の老舗「飯島商店」

みすず飴の製造、販売を行っている「飯島商店」。長野県上田市内の、JR上田駅から徒歩2分のところに本店があります。店舗は文化庁から有形文化財に指定された大正ロマン雰囲気漂う建物。上田市の観光スポットとしても知られています。 飯島商店の歴史は古く、その始まりは穀物を主に取り扱っていた商店でした。その後、穀物を取引していた東京で洪水が発生し多くの水田が沈没。大量の米が冠水してしまいます。東京の農家は当時の当主、飯島新三郎に助けを求めました。新三郎は考えた末、冠水した米からでんぷんを精製し、それを原料にした水飴を製造することを思いつきました。作った水飴の売り先は森永製菓です。森永は水飴を使ったミルクキャラメルを製造し大ヒットします。そして森永製菓とともに飯島商店も穀物屋から飴屋となり、「飯島商店」が誕生しました。

みすず飴

みすず飴の誕生は明治の末。飯島商店の初代当主飯島新三郎は水飴で成功しましたが、それだけでは満足せず、信州ならではの製品を生み出すことが、いつまでもお客様に愛してもらえることになると考えていました。そこで、色々と試行錯誤を繰り返した結果、信州の特産物である果物と寒天を、水飴に混ぜて作るみすず飴が誕生しました。そんな信念が実ってか、みすず飴は大ヒットし、現在も多くの人々に愛されています。 ■みすず飴(セロファン包装型 角袋入り)270グラム 454円(税込) あんず、梅、三宝柑、ぶどう、もも、りんご入り ■みすず飴(和紙包装型)280グラム 670円(税込) あんず、三宝柑、ぶどう、もも、りんご入り

店舗情報

店名:みすず飴本舗 飯島商店 上田本店 住所:長野県上田市中央1-1-21 電話番号:0268-75-7620 営業時間:10:00 ~ 18:00 公式サイト:http://www.misuzuame.com/

みすず飴は東京でも通販でも入手可能

みすず飴ですが、東京都内のショップや、通信販売でも入手可能です。東京都内では、クイーンズ伊勢丹、高島屋、東急、東武、西武、小田急の各百貨店など多くのお店で取扱いしています。 通信販売では、公式サイトにてみすず飴が購入できます。

おわりに

信州の果実と果汁がぎゅっと閉じ込められたこだわりのお菓子、みすず飴。カラフルな見た目で、どこか懐かしささえ感じるゼリー風味のみすず飴は、老若男女に受け入れられるお菓子です。小腹が好いた時間や夕食後デザート代わりに食べても良いですね。まだ食べたことがない方はぜひ、日本ならではのお菓子を手に取ってみてくださいね。
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