ライター : nyaimoi13

ひやしあめとは?

ひやしあめ。飲んだことがない方は、名前だけではどんなものなのかなかなか想像できないですよね。「あめ」といっても飴玉のことではなく、飲み物の名前です。関東ではあまり知られていないひやしあめですが、西日本、特に近畿地方のあたりでは広く親しまれています。

ひやしあめとは、米飴に生姜のしぼり汁を混ぜ合わせた飲み物です。これを水に溶かしてたっぷりと氷を入れ、キンキンに冷やして飲みます。炭酸水で割ったり、お酒好きの人は焼酎で割ったりしてもおいしいですよ。寒いときや夏場のクーラーで体が冷えたときなどはお湯で溶かした「あめ湯」にして飲むこともあります。

見た目は薄い茶色なのですが、これは主に米飴の色。ひやしあめの歴史はかなり古く、いつからあるのか、発祥の詳しい時期は不明です。ざっくりと、江戸時代末期にはあったと言われています。その時代の本に、ひやしあめ屋の姿が描かれたものがあるんだとか。

関西ではメジャーな夏の涼菓子

ひやしあめを飲む習慣があるエリアは主に西日本、特に関西に集中していますが、これはなぜでしょう。大正時代までは、関東地方の各地でも飲まれていましたが、戦争で多くの会社が廃業に追い込まれたことが関係しているようです。

また、京都近辺では宮廷内で水あめを煮詰めたものが食べられていたようで、この文化がやがて庶民に伝わり、水あめのおだやかな風味を好む傾向が醸成されたと言われています。生姜のしぼり汁の入ったやさしい甘さのひやしあめは、関西ならではの食文化が関係していたんですね。

関西では比較的あちこちで見かける飲み物なので、関西の方が関東に出てくると、見つからずに驚く、なんてこともあるようですよ。

おうちでつくれる!ひやしあめのレシピ

初めての方でも。簡単ひやしあめ

初めて聞くので飲んでみたい!久しぶりに飲みたい!そんな方は手作りしてみませんか。材料をそろえれば、意外と簡単につくることができますよ。すぐに冷やして飲みたい場合は、氷を入れると味が薄まるので、グラスごと冷水で冷やしましょう。香りの良いやさしい甘さが体に染み渡ります。

ひやしあめといえば「岩井製菓」

京都でひやしあめと言えば「岩井製菓」、というぐらい有名なお店です。雑誌やテレビでも、何度も取り上げられていて、大手デパート向けのお中元用商品はあっという間に限定数が完売する人気ぶり。

デパートでの催事も人気で、ひやしあめの箱が次々と売れていく様子を見ていると、1杯飲んでみたいという気持ちにさせられます。水あめの琥珀色はとても美しく、のどの渇きも癒してくれるので、見かけた際にはぜひ飲んでみてください。

ちなみに、岩井製菓ではひやしあめのほかにも多数のあめ製品を取り扱っています。通販で購入することもできるので、お近くにお店がなくても大丈夫です。

ひやし飴のもと

お店でも一番人気の「ひやし飴のもと」800円(税抜)です。着色料や保存料などの添加物をまったく使わず作られていて、誰でも安心して食べることができます。きれいな箱に入っているので、贈り物にしても喜ばれそうですね。

このひやしあめは、お水やお湯で割って飲むことはもちろん、お砂糖の代わりにお料理にも使えるんですよ。お料理の隠し味にいかがですか?

壷飴三昧

厳選した素材を使い、昔ながらの製法により地釜でコトコト焚きあげた、「米生姜」「宇治抹茶」「金柑のど飴」のひやしあめ3種セットです。もちろん無着色・無添加。 「米生姜」は、オリジナルの製法で作られた米飴に生姜を混ぜ合わせた、薫り高い風雅な甘味がクセになるひと品です。 「宇治抹茶」は、純粋な水飴に宇治産の厳選抹茶を配合したもの。まろやかな甘味の中に抹茶のほろ苦さが感じられる、ちょっとオトナな逸品。 「金柑のど飴」は、麦芽から作られた純度100%の水飴に酸味の強い金柑を調合したもの。 金柑の豊かな風味を、ひやしあめとしてだけでなく、のど飴としても楽しめます。

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