ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

新生姜と普通の生姜の違いとは

通年スーパーで手に入る生姜といえば、薬味に使用されるあの生姜。外側が茶色っぽい皮で、中身は黄色がかったもので、すじが目立つのが特徴ですね。 新生姜は写真のように皮は白く、中身も白くてみずみずしい生姜です。通常の生姜に比べてすじがなく、辛味もマイルド。お寿司のガリのように、生姜そのものを楽しむことができます。 そんな新生姜と普通の生姜、大本は同じ種類の生姜です。 新生姜は、通常の生姜の上にできる新しい根のことなんです。 一番の違いは、収穫のタイミング。 普通の生姜は収穫してから2〜3ヶ月貯蔵してから出荷されますが、新生姜は収穫後すぐに出荷されます。 新生姜は貯蔵がきかないので、出回るのは初夏から秋にかけての季節もの。 ピリッとした辛みでお酒のおつまみに最高です! 生のままでは保存期間が短いですが、きんぴらに仕上げればしばらくの間、楽しむことができます。新生姜のちょっと新しい食べ方、試してみませんか? ちょっと手間はかかりますが、せっかくの旬の食材なのでぜひ作ってみてくださいね。

『新生姜とごぼうのきんぴら』の作り方

材料(作りやすい量)

新生姜 200g程度 ゴボウ 1本 ゴマ油 大さじ1 A 醤油 大さじ2 A 砂糖 大さじ2 A みりん 大さじ2 A 酒 大さじ1

作り方

①新生姜は皮を剥き、千切りにする。
②ごぼうは水洗いで泥を落とし、酢水につけて灰汁をとっておく。
酢水につけた後、使用直前に水ですすぎザルにあけると変色が防げます。
③フライパンにゴマ油を熱し、新生姜とゴボウを中火で熱する。
④新生姜がしんなりするまで、中火で5〜8分ほど炒める。
⑤Aの調味料を加え、汁気が飛ぶまで炒める。
調味料がよく絡んだら完成です。

ビールと一緒に、乾杯!

特別な調味料は何もいりません。 シンプルな味付けでも、新生姜の香りが立ちこめ十分に美味しいです。 きんぴらは出来立てよりも、一晩置いて味を落ち着かせたほうが美味しくなるので、できれば食べる前の日に作って寝かせましょう。温かくしても美味しいですが、冷やして食べると生姜の辛味が際立ち美味しいですよ。 生姜独特の辛味がたまらない一品は、お酒と一緒で大人のお楽しみ。ビールや日本酒とともに、ゆっくりとその味わいをお楽しみください。

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