ライター : 中田 馨

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事・中田家庭保育所施設長

離乳食のお悩みを解決!

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。 離乳食初期の赤ちゃん。「これは食べられるのかしら?」「これはいつから食べられるのかしら?」と悩んでしまうママも多いのでは? 今回は、離乳食期の「赤ちゃんに要注意の食材」を見分けるためのポイントを6つにまとめました。赤ちゃんにNGな理由、どうすれば食べられるかなどのアドバイスとともにお届けします。離乳食の進め方の参考になれば幸いです!

1. その食材は生ものではないか?

赤ちゃんに与える食材は、基本的に火を通します。大人が食べられる生ものでも、赤ちゃんは食べられません。なぜなら、赤ちゃんの内臓は未熟だから。生ものには細菌、寄生虫などのいる可能性があるので、赤ちゃんには与えないようにしましょう。
NG:刺身、生肉、生卵など
くだものは生のままで食べられる食材ですが、火を通して酵素を飛ばすことでアレルギーが軽減されるそうです。また、ハチミツ、黒砂糖にはボツリヌス菌があるため、赤ちゃんに与え始めるのは1歳以降がいいとされています。 刺身、生卵は無理のない範囲で、3~6歳以降が目安。新鮮なものを少量だけ与えてください。なお、生肉は子どもには与えません。

2. その食材は飲み込みにくくないか?

口腔の機能が未発達な赤ちゃんにとって、硬い、噛み切れない、あるいは伸びる食材は不向きです。気管に入り、のどに引っ掛ける可能性もあり、とても危険だからです。こういった食材は与えないようにしましょうね。
NG:ゴマ、ナッツ類、こんにゃく、するめ、餅、団子など
ゴマやナッツ類は、アレルギーの心配がなければ、粉状にすりつぶしてゴマは1歳、ナッツは1歳半からを目安に食べさせることができます。 何も手を加えないで与えるのは、3〜4歳頃からを目安にしましょう。与えるときには、以下点に注意してください。 ・小さく切る ・少しずつ食べさせる ・ゆっくり食べる ・食べ終わるまで大人がそばで見守る

3. その食材は刺激物ではないか?

辛い、苦いなどの刺激のある食べものは赤ちゃんに不向きです。大人だけで楽しんで食べてくださいね。
NG:からし、唐辛子、わさび、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、にんにく、生姜など
上に挙げたどの食材も、赤ちゃんには刺激が強すぎます。「いつから食べられますか?」という問いに答えるなら、小学生以降で十分かなと思います。たとえ小学生になっていても、大人が積極的に勧めなくて良いものもあります。 それぞれのご家庭でルールを決めて与えましょうね。

4. その食材は油、油脂が多くないか?

脂っこいものの摂りすぎは大人にも良くありません。ということは、身体が未熟な赤ちゃんにはもちろんダメですね。
NG:油、肉の脂
肉の脂や、炒めもの、揚げものなどを赤ちゃんに与えると、油(脂)が内臓に負担をかけてしまいます。ですので以下を参考にしてください。 ・油炒めは1歳以降、揚げものは2~3歳頃からを目安に。ただし、ごくたまに与える程度にすること。 ・肉を与える際にもなるべく脂を取り除く、また良質の油を使用するなど工夫すること。 おすすめはオリーブ油です。

5. その食材は味が濃くないか?

味が濃い食材(メニュー)つまり塩分の多い食べものは内臓、とりわけ腎臓に負担をかけてしまうので、赤ちゃんは食べることができません。
NG:大人向けの味付けの食べもの、加工食品、調理済みの食品、外食
赤ちゃんの内臓には、塩分、糖分が負担になってしまうようです。醤油、味噌などは9カ月頃からが良いでしょう。加工食品は、何歳になってもなるべく頻繁に食べないほうが良いです。 調理済みの食品や外食を利用する場合のポイントは次の通りです。 ・赤ちゃんが食べられそうな食材を選ぶこと。 ・湯冷ましなどで倍以上に薄めること。 ・大人が味を確認してから与えること。 幼児期になっても、これは続けるようにしてくださいね。
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