コツ・注意点

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・加熱時間は様子を見ながら調整する

レンジを使う方法と同じく、蒸す場合も加熱時間の調整が重要です。10分加熱してから竹串を刺してチェックしたところ、抵抗感があったので追加で2分加熱しました。加熱時間が足りないと、きれいに剥けないおそれがあるので注意しましょう。

4. 慣れてる人向け。包丁で直接むく方法

手順

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1. 里芋の頭とお尻を切り落とす
2. 縦方向に包丁を押すようにして側面の皮を剥く
3. 見た目にこだわるなら側面が6面になるよう調整しながら剥く
4. 中火で10~15分ゆでる

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生のまま皮を剥いた里芋は、そのやり方にしか出せない美しさがあります。きれいに角が立ち、表面がつるんとしていて上品な印象です。特に側面を六面に整える「六方剥き」にすると、火が均一に通って煮崩れしにくくなるメリットがあります。

ただし直接剥くと皮が分厚くなりがちで、ほかの剥き方に比べるともったいないという声も。見映えを優先するお正月料理やおもてなし料理に活用し、普段の料理はほかの剥き方にするなど使い分けるのもよいでしょう。

コツ・注意点

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・ぬめりを防ぐため、しっかり乾燥させてから皮を剥く
・里芋の繊維に沿って縦方向に皮を剥く

里芋を剥くとかゆくなるのはぬめり成分が原因です。里芋が濡れているとぬめり成分が出やすいので、水洗いして泥を落とし、しっかり乾燥させましょう。時間がないときは、土を軽く落としてからそのまま剥いてもOKです。

皮を剥くときは、里芋の繊維に沿って縦方向に剥くのがポイント。乾いた状態で剥くと手がすべりにくく、怪我のリスクを軽減できますよ。

剥き方別|食感・味の比較

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時間手間難易度食感 / 味おすすめの料理法
ゆでるなんでもOK
レンジマッシュ
おもてなし料理
蒸す煮っころがし

食感や味の比較

生:もっともおいしく感じた方法。やわらかいのにしっかりした歯応えがあり、ホクホクした食感。時間も手間もかかるが、そのぶんおいしさに反映される。

ゆでる・蒸す:2番目においしく感じた方法。生のまま皮を剥いた里芋にかなり近くホクホク食感。蒸してから剥く方法と同じぐらいおいしいが、やや芯が残った印象。

レンジ加熱:ホクホクよりもねっとり感が勝る。剥いているときはやわらかく感じたが、里芋ならではの歯ごたえを楽しめた。

断面・見た目の比較

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ゆでる:きれいに剥けるのであらゆる料理に使える。煮崩れがしにくく芋煮鍋におすすめ。

蒸す:少し硬さが残るので、煮っころがしと相性がよさそう。

レンジ:やわらかく仕上がるので、コロッケやポタージュなど潰しての使う料理にぴったり。小さなお子さんがいる家庭にも向いている。

生:上品な煮物を作るなら、生で剥くのが一番。

断面には少し差が。「ゆでる」「生」の断面はとてもよく似ています。「レンジ」はのっぺりとした印象で、「蒸す」は芯が残っている感じです。ただレンジと蒸すにおいては加熱時間によって変わるため、一概にはいえません。

作る料理や食べるシーンに合わせて、いろいろな剥き方を試してみてくださいね。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。

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